はじめに:なぜ今、銀投資が注目されているのか
2025年現在、銀投資への関心が急速に高まっています。
金価格が過去最高値を更新する中、比較的手頃な価格で投資できる銀が再評価されているのです。
銀価格は2024年に約12年半ぶりの高値を記録し、投資家の間で話題となりました。
本記事では、銀投資の将来性から具体的な投資方法、メリット・デメリットまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
これから銀投資を始めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
銀投資の将来性:価格上昇が期待される3つの理由
産業需要の拡大
銀は電気を通しやすい特性(導電性)があり、電子部品、半導体、太陽光パネル、医療器具など、私たちの生活に欠かせない製品に幅広く使用されています。
経済成長とともに工業製品の需要が増えれば、銀の需要も高まると考えられています。
特に再生可能エネルギー分野では、太陽光パネルの普及に伴い、銀の需要がさらに増加すると予測されています。
銀は金と異なり、投資対象としてだけでなく工業用コモディティとしての性質も持つため、実需に支えられた安定した需要が期待できます。
金銀比価から見た割安感
2025年6月現在、金銀比価(金価格を銀価格で割った比率)は93付近で推移しており、これは歴史的に見ても高い水準です。
金銀比価の歴史的な平均値は約60〜70であることから、現在の銀は金に対して割安な状態にあると考えられます。
つまり、「金が割高・銀が割安」の状態であり、割安な銀の需要が高まると予想されているのです。
この状況は、将来的に銀価格が上昇する可能性を示唆しています。
安全資産としての需要
世界的なインフレや地政学的リスクの高まりを背景に、安全資産への投資が増加しています。
金価格の高騰と連動する形で、銀も安全資産として再評価されています。2025年初頭には、銀価格が年初来14%上昇し、1オンスあたり34.10ドルに達する場面もありました。
銀はインフレに強い実物資産であり、通貨価値が下落する局面でも資産価値を保つことができる特性があります。
銀投資のメリット
少額から始められる手軽さ
金と比べると、銀の価格は1グラムあたり約170円前後と非常に手頃です。
少ない資金でスタートできるため、投資初心者でも始めやすいのが大きな魅力です。
まとまった資金がなくても、貴金属投資の世界に参入できる点は大きなメリットと言えます。
インフレヘッジ効果
銀は実物資産であるため、インフレ時に通貨価値が下落しても、銀自体の価値は維持されやすい特性があります。
物価が上昇する局面では、銀価格も上昇する傾向があり、資産保全の手段として有効です。
ボラティリティの高さ
銀価格は金よりも変動幅が大きいという特徴があります。
これはリスクでもありますが、上昇局面では大きなリターンを期待できるチャンスでもあります。
短期投資や積極的な資産運用を目指す方にとっては、魅力的な側面と言えるでしょう。
分散投資の効果
株式や債券といった伝統的な金融資産とは異なる値動きをするため、ポートフォリオに組み入れることで分散投資の効果が期待できます。
銀投資のデメリット
保管コストと管理の手間
現物の銀(インゴットや銀貨)を購入する場合、保管場所の確保が必要です。
また、銀は錆びや変色などの劣化が起こりやすい性質があるため、金やプラチナと比較しても保管に気を遣う必要があります。
さらに、盗難や紛失のリスクもあるため、金庫の購入や貸金庫の利用など、保管コストがかかる点も考慮しなければなりません。
価格変動リスク
銀価格は金よりもボラティリティが高く、短期間で大きく値下がりする可能性もあります。
特に景気後退局面では、工業需要の減少により価格が下落しやすい傾向があります。
利息・配当がない
銀投資では、株式の配当金や預金の利息のような定期的な収入は得られません。
利益は価格上昇による売却益のみとなります。
税制上の考慮点
現物の銀を売却した場合は「譲渡所得」として総合課税となり、給与所得などと合算されるため、税率が高くなる可能性があります。
銀投資の具体的な方法
現物投資(インゴット・銀貨)
特徴
銀地金(インゴット)や銀貨を実際に購入して所有する方法です。
実物資産としての安心感があり、手元に保有できるのが最大の魅力です。
購入先
- 田中貴金属工業などの貴金属専門店
- 芦屋銀馬車などの地金商
- 一部の百貨店
おすすめポイント
- 実物を手に取れる安心感
- コレクション性(特に銀貨)
- 有事の際も現物として保有
注意点
- 保管場所の確保が必要
- 売買時のスプレッド(価格差)が大きい
- 劣化しやすいため管理が必要
ETF(上場投資信託)
特徴
銀価格に連動するように設計された投資信託で、証券取引所を通じて株式のように売買できます。
主なおすすめ銘柄
【1542】純銀上場信託(NEXT FUNDS)
- 銀地金を信託財産として保有
- NISAの成長投資枠で購入可能
- 信託報酬:年0.44%
- 国内上場で取引しやすい
【1673】WisdomTree 銀上場投資信託
- ロンドンの銀地金市場で取引される銀地金を保有
- NISAの成長投資枠で購入可能
- 信託報酬:年0.49%
【SLV】iシェアーズ・シルバー・トラスト
- 米国市場上場の世界最大級の銀ETF
- 流動性が高く、取引しやすい
- NISAの成長投資枠で購入可能
購入先
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- その他主要ネット証券
おすすめポイント
- 保管の手間がない
- 少額から投資可能
- 売買が簡単
- NISAを活用できる
- 現物より税制上有利(譲渡所得ではなく申告分離課税)
注意点
- 信託報酬などのコストがかかる
- 実物を保有できない
- 上場廃止のリスク
純金積立・銀積立
特徴
毎月一定額を自動的に購入していく方法です。
ドルコスト平均法により、価格変動リスクを抑えながら投資できます。
おすすめポイント
- 少額(月1,000円程度)から始められる
- 価格変動を気にせず継続できる
- 自動積立で手間がかからない
注意点
- 手数料がかかる場合がある
- 短期的な利益は期待しにくい
先物取引・CFD
特徴
レバレッジを効かせた取引が可能で、少額の証拠金で大きな金額を取引できます。
おすすめポイント
- レバレッジにより資金効率が高い
- 下落局面でも利益を狙える(空売り)
注意点
- ハイリスク・ハイリターン
- 初心者には難易度が高い
- 損失が大きくなる可能性
投資方法の選び方
初心者の方には
ETF(上場投資信託)がおすすめです。
保管の手間がなく、少額から始められ、NISAを活用すれば税制メリットも享受できます。
【1542】純銀上場信託や【SLV】などから選ぶとよいでしょう。
実物資産を保有したい方には
現物投資(インゴット・銀貨)が適しています。
ただし、保管環境を整える必要があるため、金庫の購入や貸金庫の利用を検討しましょう。
長期的な資産形成を目指す方には
銀積立がおすすめです。
毎月コツコツと積み立てることで、価格変動リスクを平準化しながら資産を増やせます。
短期的な利益を狙いたい方には
先物取引やCFDが選択肢になりますが、ハイリスク・ハイリターンであることを十分理解した上で、余裕資金の範囲内で行うことが重要です。
銀投資で成功するためのポイント
ポートフォリオの5〜10%程度に抑える
銀投資はポートフォリオ全体の5〜10%程度に抑えることで、価格下落時の影響を限定できます。
分散投資の一環として位置づけましょう。
長期保有を前提とする
銀価格は短期的に大きく変動することがありますが、長期的には産業需要の拡大に支えられて上昇トレンドにあります。
一時的な下落に動揺せず、長期保有を前提とすることが大切です。
ドルコスト平均法を活用する
一度に大きな金額を投資するのではなく、定期的に一定額を投資することで、平均購入単価を安定させることができます。
金価格との関係性を理解する
銀価格は金価格と連動する傾向がありますが、工業需要により独自の動きをすることもあります。
両者の関係性を理解しておくことで、投資判断の精度が高まります。
最新情報をチェックする
産業需要の動向、世界経済の状況、金銀比価などの情報を定期的にチェックし、投資戦略を見直すことが重要です。
2025年の銀価格見通し
2025年現在、銀価格は引き続き上昇傾向にあります。
金価格の高騰と連動する形で銀も再評価されており、金銀比価が80以上となる場面も多く見られます。
歴史的な平均値から見ると、銀はまだ過小評価されていると考えられるため、割安な今の価格帯は投資チャンスと捉える専門家も多くいます。
ただし、世界経済の不確実性や工業需要の変動など、価格を左右する要因は多岐にわたります。
投資判断は慎重に行い、リスク管理を徹底することが大切です。
まとめ
銀投資は、少額から始められ、インフレヘッジや分散投資の効果が期待できる魅力的な投資手段です。
産業需要の拡大や金銀比価から見た割安感など、2025年は銀投資に適したタイミングと言えるでしょう。
投資方法は、現物投資、ETF、積立投資、先物取引など多様な選択肢があります。
初心者の方はまず、保管の手間がなく少額から始められるETFから検討してみてはいかがでしょうか。
銀投資を成功させるためには、ポートフォリオの適切な割合を保ち、長期保有を前提とし、最新情報をチェックし続けることが重要です。
本記事を参考に、ぜひあなたに合った銀投資の方法を見つけてください。
※本記事は2025年10月時点の情報に基づいています。
投資は自己責任で行い、ご自身の判断で実施してください。


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