はじめに:なぜ今、銀投資なのか?
2025年現在、銀投資への注目度が高まっています。
金と比べて1グラムあたり約170円前後と手頃な価格で始められる銀は、少額から投資を始めたい初心者にとって魅力的な選択肢です。
銀は金と同じく貴金属でありながら、工業用途での需要が高いという特徴があります。
電気を通しやすい性質から、電子部品、自動車、太陽光パネル、医療器具など幅広い分野で使用されており、安定した需要が期待できます。
さらに、2025年の金銀比価は93付近と歴史的に高い水準で推移しており、金と比較して銀が割安な状態にあります。
この状況は将来的な銀価格の上昇余地を示唆していると考えられています。
銀投資の5つの方法
銀への投資には主に5つの方法があります。
それぞれの特徴と向いている人を見ていきましょう。
純銀積立(最もおすすめ)
特徴
毎月一定額または一定量を自動的に購入していく方法です。
価格変動のリスクを分散できるドルコスト平均法の効果により、初心者でも始めやすい投資方法です。
主要証券会社の手数料比較
楽天証券
- 買付手数料:買付代金の1.65%(税込)
- 売却手数料:0円
- 年会費:無料
- 保管料:無料
- 最低積立額:月1,000円から
- 特典:楽天カード決済で0.5%の楽天ポイント還元
SBI証券
- 買付手数料:買付代金の1.65%(税込)
- 売却手数料:0円
- 年会費:無料
- 保管料:無料
- 最低積立額:月1,000円から
- 特徴:ほぼ24時間取引可能(営業日8:30~翌5:00)
マネックス証券
- 買付手数料:買付代金の1.65%(税込)
- 売却手数料:0円
- 年会費:無料
- 保管料:無料
- 最低積立額:月1,000円から
- 特典:積立金額の最大1.1%のdポイント還元(NTTドコモグループの特典)
向いている人
- 投資初心者
- 少額から始めたい人
- 長期的にコツコツ資産形成したい人
- 価格変動を気にせず自動で積立したい人
銀ETF(上場投資信託)
特徴
証券取引所に上場している銀価格に連動する投資信託です。
株式と同じように売買でき、少額から投資できます。
現物を保管する必要がなく、流動性が高いのが特徴です。
主要な銀ETF
【1542】純銀上場信託(国内ETF)
- 信託報酬:年0.55%程度
- 特徴:NISA口座での購入が可能
- 取引単位:1口単位(数千円から購入可能)
【1673】WisdomTree 銀上場投資信託
- 信託報酬:年0.49%
- 特徴:銀価格に連動、流動性が高い
【SLV】iShares Silver Trust(米国ETF)
- 経費率:年0.50%
- 過去5年平均リターン:年率10.41%(米ドルベース、2025年1月時点)
- 特徴:世界最大級の銀ETF、高い流動性
手数料の目安
- 購入時:証券会社の取引手数料(SBI証券・楽天証券は国内株式手数料無料)
- 保有中:信託報酬(年0.49~0.55%)
- 売却時:証券会社の取引手数料
向いている人
- NISA口座を活用したい人
- 少額から柔軟に売買したい人
- 現物の保管を避けたい人
- 流動性を重視する人
銀地金(インゴット)購入
特徴
実物の銀の塊を購入して保有する方法です。
現物資産として手元に置けるため、有事の際の安心感があります。
購入場所
- 貴金属専門店(田中貴金属、三菱マテリアルなど)
- 百貨店の貴金属コーナー
- オンラインショップ
費用
- 購入手数料:購入価格の2~5%程度
- 現物引出手数料:楽天証券の場合、100グラムバーで5,500円、500グラムバーで22,000円、1000グラムバーで27,500円(税込)+ 発送料2,200円
- 消費税:現物引出時に消費税10%が課税
- 保管コスト:自宅保管の場合は金庫代など、貸金庫の場合は年間数千円~数万円
向いている人
- 現物資産を保有したい人
- 長期保有を前提としている人
- 保管場所とセキュリティを確保できる人
- まとまった資金がある人
銀貨・コイン投資
特徴
記念銀貨やイーグル銀貨などのコレクター向け銀貨を購入する方法です。
デザイン性やレアリティによって、銀の価値以上のプレミアムがつくことがあります。
主な銀貨の種類
- アメリカンイーグル銀貨
- カナダ・メイプルリーフ銀貨
- オーストラリア・カンガルー銀貨
- 記念銀貨
費用
- 購入価格:銀地金価格+プレミアム(10~30%程度)
- 売却時スプレッド:買取価格は購入価格の80~90%程度
向いている人
- コレクション要素を楽しみたい人
- 少額から実物資産を保有したい人
- デザインやレアリティに価値を見出せる人
銀先物取引
特徴
将来の銀価格を予測して売買する取引です。
レバレッジをかけることができるため、少ない資金で大きな取引が可能ですが、その分リスクも高くなります。
取引できる場所
- 商品先物取引会社
- 一部のFX・証券会社
費用
- 取引手数料:1枚あたり数百円~数千円
- 証拠金:取引額の5~20%程度
向いている人
- 投資経験が豊富な人
- 短期的な価格変動で利益を狙いたい人
- リスク管理ができる人
- レバレッジ取引の仕組みを理解している人
銀投資のメリット
少額から始められる
金が1グラム約13,000円なのに対し、銀は約170円と圧倒的に安価です。
月1,000円からの積立投資も可能なため、投資初心者でも気軽に始められます。
インフレに強い
貴金属である銀は、通貨価値が下落するインフレ時に価値を保ちやすい特性があります。
物価上昇局面での資産防衛手段として有効です。
工業需要による価格下支え
銀は宝飾品だけでなく、電子機器、太陽光パネル、医療機器など幅広い工業用途で使用されています。
この安定した需要が価格を下支えする要因となっています。
金より高いボラティリティ
銀は金よりも価格変動が大きいため、相場の上昇局面では金以上のリターンを期待できる可能性があります。
分散投資の選択肢
株式や債券とは異なる値動きをするため、ポートフォリオの分散効果が期待できます。
銀投資のデメリットと注意点
配当や利息がない
株式の配当や預金の利息のような定期的な収益は得られません。
値上がり益のみが収益源となります。
価格変動リスク
金よりもボラティリティが高いため、短期的には大きく価格が下落するリスクがあります。
売買スプレッドが存在
購入価格と売却価格には価格差(スプレッド)があり、この差が実質的なコストとなります。
保管コスト(現物の場合)
銀地金を購入する場合、保管場所の確保や盗難リスクへの対策が必要です。
現物引出時の消費税
積立で保有していた銀を現物として引き出す際、消費税10%が課税されます。
初心者におすすめの銀投資の始め方
ステップ1:投資目的を明確にする
- 長期的な資産形成が目的:純銀積立がおすすめ
- NISA枠を活用したい:銀ETFがおすすめ
- 現物を保有したい:銀地金や銀貨がおすすめ
ステップ2:証券口座を開設する
主要なネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)のいずれかで口座を開設しましょう。
純銀積立ができるのはこの3社のみです。
ステップ3:少額から始める
最初は月1,000円~3,000円程度の少額から始めることをおすすめします。
慣れてきたら徐々に積立額を増やしていきましょう。
ステップ4:長期的な視点で継続する
銀価格は短期的に変動しますが、長期的には工業需要の増加とともに上昇傾向が期待されています。
価格の上下に一喜一憂せず、コツコツと積立を継続することが重要です。
銀投資の将来性
2025年以降の銀投資の将来性は、以下の要因から有望視されています。
- グリーンエネルギーの普及:太陽光パネルの需要増加に伴い、銀の工業需要が拡大
- 金銀比価の是正:歴史的高水準の金銀比価が是正される際、銀価格の上昇が期待される
- 空売りの買い戻し:米国の銀行による空売りポジションの買い戻しが価格上昇要因に
- 新興国の経済成長:工業製品需要の増加が銀需要を押し上げる
ただし、これらは将来の価格上昇を保証するものではありません。
リスクを理解した上で、分散投資の一環として取り入れることが賢明です。
まとめ
銀投資は、少額から始められる魅力的な投資選択肢です。
初心者には、月1,000円から始められる純銀積立がおすすめです。
楽天証券やSBI証券、マネックス証券なら、年会費無料、保管料無料で始められます。
買付手数料は各社とも1.65%(税込)と同じですが、楽天証券では楽天カード決済で0.5%ポイント還元、マネックス証券では最大1.1%のdポイント還元が受けられるため、実質的な手数料負担を軽減できます。
長期的な資産形成の一環として、また分散投資の選択肢として、銀投資を検討してみてはいかがでしょうか。
まずは少額から始めて、銀投資の魅力を実感してください。


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