銀投資信託とは?基礎知識を徹底解説
銀投資信託は、銀の価格に連動するように運用されている投資信託やETF(上場投資信託)のことを指します。
実際に銀の現物を購入することなく、証券会社を通じて株式と同じように売買できる便利な投資商品です。
2025年現在、銀価格は年初から約60%上昇しており、投資家の注目を集めています。
太陽光パネルや電気自動車などの需要拡大により、銀の産業需要は急速に増加している一方で、銀鉱山の採掘可能年数は約20年と言われており、中長期的な価格上昇が期待されています。
銀投資信託の仕組み
銀投資信託は、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場しているETFとして運用されるのが一般的です。
これらは銀の先物価格や現物価格に連動するように設計されており、銀価格が上昇すれば投資信託の価格も上昇し、下落すれば価格も下落します。
運用会社が投資家から集めた資金をもとに銀地金を保有したり、先物取引を行ったりすることで、銀価格との連動を実現しています。
一部の銘柄では、一定の口数以上を保有していれば現物の銀地金に交換することも可能ですが、個人投資家が現実的に交換するには数千万円規模の投資が必要となるケースがほとんどです。
銀投資信託のメリット
少額から投資できる
銀の現物を購入する場合、まとまった資金が必要になりますが、銀投資信託なら最低6,000円程度から始められます。
楽天証券、SBI証券、マネックス証券などのネット証券では、1,000円から銀積立も可能です。
インフレに強い実物資産
銀は実物資産であるため、インフレが進行すると価格が上昇する傾向があります。
現金の価値が目減りする状況でも、銀を保有していれば資産価値を守ることができる可能性があります。
保管リスクがない
現物の銀を購入すると、盗難や紛失のリスクがあり、自宅での保管には金庫が必要になります。
さらに銀は変色しやすい性質があるため、手元での保管には向きません。
銀投資信託なら、こうした保管の心配が一切不要です。
株式や債券との分散投資効果
銀は株式や債券とは異なる値動きをするため、ポートフォリオに組み入れることでリスク分散効果が期待できます。
経済危機や市場の混乱時には、実物資産である銀の価値が見直される傾向があります。
値動きの幅が大きく短期リターンも狙える
銀は金と比較して市場規模が小さく、価格変動が大きいという特徴があります。
2025年1月から10月にかけて約60%上昇したように、タイミングよく投資すれば大きなリターンを得られる可能性があります。
銀投資信託のデメリット・注意点
配当や利息がない
株式の配当金や預金の利息のような定期的な収入(インカムゲイン)は得られません。
利益は売買差益(キャピタルゲイン)のみに依存します。
価格変動リスクが大きい
銀は金よりも価格変動が激しく、短期間で大きく下落するリスクもあります。
実際、リーマンショック時には約40%下落したケースもありました。
景気に左右されやすい
銀は工業用需要が全体の約半分を占めるため、景気動向に価格が左右されやすい特徴があります。
経済が低迷すると、工業需要の減少により価格が下落する可能性があります。
信託報酬などのコストがかかる
投資信託には運用コストとして信託報酬が発生します。
日本で購入できる銀ETFの信託報酬は年0.44%〜0.55%程度です。
日本で購入できる主な銀投資信託・ETF
【1542】純銀上場信託(銀の果実)
三菱UFJ信託銀行が運用する国内ETFで、大阪取引所の先物価格をベースとした銀地金100グラムあたりの理論価格との連動を目指します。
- 信託報酬:0.55%
- 最低投資額:約14,000円〜22,000円(1口単位)
- 新NISA:成長投資枠で利用可能
- 特徴:5,000口以上保有で現物の銀地金に交換可能
2025年10月時点で、年初から約59.8%上昇しており、過去5年間でも顕著なリターンを記録しています。
新NISAの成長投資枠が利用できるため、税制優遇を受けながら投資したい方におすすめです。
【1673】WisdomTree 銀上場投資信託
ウィズダムツリーの関連会社が運用し、ロンドン地金市場協会(LBMA)の銀価格に連動することを目指す国内ETFです。
- 信託報酬:0.49%
- 最低投資額:約67,000円(10口単位)
- 新NISA:対象外
- 特徴:【1542】より低コスト
過去5年間の平均リターンは年率23.81%で、【1542】とほぼ同等のパフォーマンスを示しています。
信託報酬が【1542】より低い点が魅力ですが、新NISAの対象外である点には注意が必要です。
【1676】WisdomTree 貴金属バスケット上場投資信託
金・銀・プラチナ・パラジウムの4つの貴金属に分散投資できるETFです。
- 信託報酬:0.44%
- 構成比率:金61%、銀21%、パラジウム11%、プラチナ6%
- 新NISA:対象外
- 特徴:最も低コスト、貴金属全体に分散投資
銀だけに集中投資するのが不安な方や、貴金属全体に分散投資したい方に適しています。
ただし、取引量が少ない点には注意が必要です。
銀投資信託の始め方
ステップ1:証券口座を開設する
まずは証券会社で口座を開設します。
楽天証券、SBI証券、マネックス証券などのネット証券では、国内ETFの売買手数料が無料になるため、コストを抑えて投資できます。
ステップ2:新NISAの活用を検討する
【1542】純銀上場信託は新NISAの成長投資枠で購入できます。
年間240万円まで非課税で投資できるため、税制優遇を最大限活用しましょう。
ステップ3:投資方法を選択する
スポット購入:タイミングを見計らって一括購入する方法です。
銀価格が下落したタイミングで購入できれば効率的ですが、相場を読む必要があります。
積立投資:毎月一定額を自動的に購入する方法です。ドルコスト平均法により、高値づかみのリスクを軽減できます。楽天証券やSBI証券では月1,000円から銀積立が可能です。
ステップ4:長期保有を前提に投資する
銀投資は短期間で大きな利益を狙うよりも、中長期的な視点でアプローチすることが推奨されます。
価格の乱高下は短期的には予測が難しいため、少なくとも1年以上、できれば5年から10年程度の長期間で投資を考えることが重要です。
銀投資の将来性
産業需要の拡大
銀は導電性、反射性、抗菌性に優れた金属であり、太陽光パネル、電気自動車、半導体、5G通信機器など、最先端技術に不可欠な素材です。
特に脱炭素社会に向けた取り組みが加速する中、太陽光発電の需要拡大により銀の産業需要は急速に増加しています。
供給不足の懸念
既存の銀鉱山からの産出量は限られており、新規鉱山の開発には時間とコストがかかります。
銀鉱山の採掘可能年数は約20年と言われ、将来的に供給不足に陥る可能性が指摘されています。
2025年における世界の銀産出量は前年比で約2%増加する見通しですが、需要をまかなうだけの供給は期待できない状況です。
金銀比価から見た割安感
金銀比価とは「1オンスの金で何オンスの銀が買えるか」を表す指標です。
2025年6月現在、金銀比価は93付近で推移しており、これは歴史的に見ても高い水準です。
つまり、金が割高で銀が割安な状態であり、将来的に銀価格が上昇する可能性が期待されています。
銀投資信託をおすすめする人
- 少額から投資を始めたい初心者:6,000円程度から投資可能で、積立なら月1,000円からスタートできます
- インフレ対策をしたい人:実物資産である銀は、インフレ時に価値を保ちやすい特徴があります
- 分散投資でリスクを軽減したい人:株式や債券とは異なる値動きをするため、ポートフォリオの一部として組み入れることでリスク分散効果が期待できます
- 中長期的な価格上昇を期待する人:供給不足や産業需要の拡大により、将来的な価格上昇が見込まれます
- 新NISAを活用したい人:【1542】純銀上場信託なら成長投資枠で非課税投資が可能です
まとめ
銀投資信託は、少額から始められる手軽さと、インフレ対策や分散投資の効果が期待できる魅力的な投資商品です。
2025年は銀価格が大きく上昇しており、「次は銀の時代」と期待する投資家も増えています。
ただし、価格変動が大きく景気に左右されやすいという特徴もあるため、リスクを十分に理解した上で、長期的な視点で投資することが重要です。
新NISAの成長投資枠を活用できる【1542】純銀上場信託や、低コストの【1673】WisdomTree 銀上場投資信託など、自分の投資スタイルに合った銘柄を選びましょう。
まずは証券口座を開設し、少額の積立投資から始めてみることをおすすめします。
銀投資信託を通じて、将来に備えた資産形成の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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