プラチナの購入を検討している方の中には、「少しでも安く購入できる国はないだろうか」と考える方も多いでしょう。
実は、プラチナの価格は国によって異なり、税制の違いが大きな影響を与えています。
本記事では、プラチナが安い国とその理由、購入時の注意点について詳しく解説します。
プラチナ価格が国によって異なる理由
プラチナの国際相場は世界共通ですが、実際の購入価格は国によって大きく異なります。
この違いを生み出す主な要因は「税金」です。
消費税・付加価値税の違い
日本でプラチナを購入する場合、商品価格に加えて10%の消費税がかかります。
一方で、世界の多くの国では貴金属の購入に税金がかからないか、税率が低く設定されています。
この税制の差が、同じプラチナでも国によって支払う総額が大きく変わる最大の理由となっています。
プラチナが安く購入できる国ランキング
1位:シンガポール
シンガポールは貴金属投資家にとって最も魅力的な国の一つです。
プラチナを含む金・銀などの貴金属購入に税金が一切かかりません。
シンガポールには贈与税や相続税もなく、富裕層から高い人気を集めています。
日本と同額のプラチナを購入した場合、消費税10%分がそのまま節約できる計算になります。
メリット
- 貴金属購入が完全非課税
- 金融インフラが充実している
- 英語が通じやすい
デメリット
- 渡航費用がかかる
- 現地での購入手続きが必要
2位:台湾
台湾もプラチナの購入に税金がかからない国として知られています。
日本から近く、アクセスしやすい点が大きな魅力です。
シンガポール同様に消費税10%分の節約が可能で、旅行も兼ねてプラチナを購入したい方におすすめです。
メリット
- 日本から近く移動コストが低い
- 購入が非課税
- 親日的で旅行しやすい
デメリット
- 大量購入には不向き
- 言語の壁がある場合も
3位:ドバイ(UAE)
2018年以降、ドバイでは純度99%以上のプラチナは付加価値税(VAT)が免除されています。
ただし、純度99%未満のプラチナには5%のVATが課されます。
投資用の高純度プラチナを購入する場合は、依然として有利な選択肢の一つです。
メリット
- 高純度プラチナは非課税
- 中東の金融ハブとして信頼性が高い
- 免税店が充実
デメリット
- 渡航費用が高い
- 純度99%未満には課税される
日本でプラチナを購入する場合
日本国内でプラチナを購入する場合、小売価格に10%の消費税が加算されます。
2026年2月現在、プラチナ価格は1グラムあたり約11,000円前後で推移しており、消費税込みでは約12,100円となります。
ただし、日本での購入には以下のようなメリットもあります。
日本購入のメリット
- 信頼できる貴金属業者が多い
- アフターサービスが充実
- 言語の問題がない
- すぐに購入できる
海外でプラチナを購入する際の注意点
日本への持ち込みには消費税がかかる
海外で非課税でプラチナを購入しても、日本に持ち込む際には関税法により消費税の支払いが義務付けられています。
重要なポイント
- 総額20万円以内なら免税範囲
- 20万円を超える分には10%の消費税が課される
- 1kg以上の地金は事前申告が必要
つまり、海外で非課税購入したプラチナを日本に持ち込んで売却しても、消費税を税関で支払うため、実質的な利益はほとんど残りません。
為替手数料と手数料
海外でプラチナを購入する場合、以下のコストも考慮が必要です。
- 通貨両替手数料
- 海外送金手数料
- 国内売却時の手数料
- 渡航費用(現地購入の場合)
これらを合計すると、税制上の優位性が相殺される可能性があります。
免税範囲内での購入は可能
20万円以内の免税範囲であれば、理論上は消費税分(約2万円)の節約が可能です。
ただし、為替手数料や売却時の手数料を考えると、実際の利益は数千円から1万円程度になる可能性が高いでしょう。
海外旅行のついでに少額のプラチナを購入する程度であれば、小遣い稼ぎとして成立するかもしれません。
プラチナ価格の今後の見通し
供給不足が続く見込み
世界プラチナ投資評議会(WPIC)によれば、2028年頃までプラチナの世界的な供給不足が続くと予測されています。
主要産出国である南アフリカでは、鉱山の電力供給問題や操業コストの上昇により、生産量の回復が遅れています。
南アフリカは世界のプラチナ産出量の約70%を占めており、この状況は価格に大きな影響を与えています。
需要の動向
工業需要
- 自動車触媒としての需要
- 水素燃料電池車での活用
- 化学・電気産業での利用
投資需要
- 中国でのジュエリー需要増加
- 金価格高騰による代替需要
これらの要因から、中長期的にはプラチナ価格の上昇も期待されています。
安全・合法的にプラチナを購入する方法
国内の信頼できる業者で購入
最も安全で確実な方法は、国内の実績ある貴金属業者から購入することです。
主要な購入先
- 田中貴金属工業
- 三菱マテリアル
- 徳力本店
- その他認定業者
これらの業者は、品質保証や適正価格での取引を提供しています。
純金積立の活用
少額から始めたい方には、プラチナ積立がおすすめです。
積立のメリット
- 毎月少額(3,000円程度)から可能
- 価格変動リスクの分散
- ドルコスト平均法の効果
- 手間がかからない
投資目的なら税制を理解する
プラチナを売却した場合の税金について理解しておきましょう。
譲渡所得の計算
- 保有期間5年以内:短期譲渡所得
- 保有期間5年超:長期譲渡所得(課税対象額が半分)
- 年間50万円の特別控除あり
- 200万円超の売却は支払調書が税務署に提出される
まとめ:賢いプラチナ購入のポイント
プラチナが安い国として、シンガポール、台湾、ドバイなどが挙げられますが、日本への持ち込み時の消費税や各種手数料を考えると、実質的な節約効果は限定的です。
結論
- 海外購入は免税範囲内(20万円以下)なら小幅な節約可能
- 大量購入や投資目的なら国内業者が安全
- 少額から始めるなら積立が有効
- 税制や手数料を総合的に考慮する
プラチナは長期的な資産形成の一つとして魅力的ですが、購入方法は慎重に検討しましょう。
現在のプラチナ相場は1グラムあたり約11,000円前後で推移しており、供給不足を背景に今後も注目される投資対象となっています。
国内外を問わず、信頼できる業者から適正価格で購入し、長期保有を前提とした資産運用を心がけることが、最も賢いプラチナ投資の方法と言えるでしょう。

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