プラチナ地金とは?基礎知識を押さえよう
プラチナ地金は、純度99.95%以上の高純度プラチナを一定の重量で鋳造した貴金属資産です。
インゴットやバーとも呼ばれ、金や銀と並ぶ代表的な投資用貴金属として注目を集めています。
プラチナは日本語で「白金」と表記されますが、ホワイトゴールドとは異なる独立した貴金属です。
2025年12月現在、プラチナの価格は1gあたり9,086円から10,191円程度で取引されており、2024年の最高値である5,492円から大幅に上昇しています。
プラチナ地金の主な特徴
- 高い純度保証: 国際規格に則り、製造元ロゴ、品位、シリアルナンバーが刻印
- サイズバリエーション: 5g、10g、50g、100g、500gなど複数の選択肢
- 国際的信頼性: 純度99.95%が保証されたプラチナ地金商品が市場で流通
プラチナ地金の投資価値 – なぜ今注目されているのか
金を超える希少性
過去の採掘量を比較すると、金は約18万トンに対してプラチナはわずか7千トン程度です。
この圧倒的な希少性がプラチナの長期的な価値を支えています。
産業需要の安定性
プラチナは単なる貴金属ではなく、産業界で不可欠な素材です。
主な用途として以下が挙げられます。
- 自動車産業: 排ガス浄化触媒として広く使用
- 医療分野: ペースメーカーなどの医療器具
- 宇宙開発: スペースシャトルの部品
- 化学工業: 触媒としての活用
プラチナは酸やアルカリに強く変色や酸化がしづらいうえに、融点は1,769℃と耐熱性にも優れています。
2024年から2025年の価格動向
ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシルは、2025年のプラチナ投資需要が7%増加する見通しを示しています。
金価格の高騰による割安感から、中国や米国を中心に投資家の関心が高まっています。
2024年9月には南アフリカと並ぶプラチナ一大産地のロシアが資源禁輸を検討しているとの報道を受け、NY先物は1010ドルを上回る場面もありました。
地政学的要因も価格に大きな影響を与えています。
プラチナ地金と金の違い|どちらに投資すべき?
価格特性の違い
現在、プラチナは金よりも安価に取引されていますが、これには明確な理由があります。
金は主に投資の実物資産や宝飾品の素材としての用途が多いのに対し、プラチナは大部分が工業分野に用いられています。
このため、プラチナは景気動向に敏感に反応する傾向があります。
投資スタイルの選択
- 金: 長期的な資産保全、守りの投資に適している
- プラチナ: 景気連動性が高く、短期的なリターンを狙える投機色が強い
プラチナは運用次第で短期的なリターンを狙える可能性があることから投機色が強い一方、金は守りの資産運用に適した長期的な投資商品と言えます。
プラチナ地金の購入方法 – 初心者でも安心
信頼できる購入先
プラチナ地金を購入する際は、信頼性の高い貴金属業者を選ぶことが重要です。
主要な購入先:
- 田中貴金属工業
- 徳力本店
- 石福金属興業
- 三菱マテリアル
これらの業者は高純度のプラチナ地金を取り扱い、品質保証が確立されています。
3つの購入方法を比較
店頭購入
- メリット: 現物をその場で受け取れる安心感
- デメリット: 店舗まで足を運ぶ必要がある
- 向いている人: 手元に実物資産を置きたい方
オンライン購入
- メリット: リアルタイムで相場を確認しながら取引可能
- デメリット: 配送手数料が別途発生
- 向いている人: 相場を見ながら購入タイミングを図りたい方
積立型購入
- メリット: 月々1,000円から少額で始められる
- デメリット: 短期的な値上がり益は狙いにくい
- 向いている人: 長期的な資産形成を目指す投資初心者
価格が変動するプラチナを定期的に一定の金額で購入することで価格変動のリスクが軽減でき、少額から始めることもできるので、投資初心者の方には最も最適な投資方法です。
購入時の注意点
バーチャージ(加工手数料)
500g未満の地金を購入する場合、別途加工手数料が必要になることがあります。サイズが大きいほど、1gあたりの購入コストは下がります。
本人確認書類
200万円を超える売買取引では、マイナンバー確認書類の提示が必要です。税務署への支払調書提出が義務付けられています。
プラチナ地金の価格変動要因を理解する
産出国の政治・経済情勢
世界の生産量の大半が南アフリカで占められています。
そのため、南アフリカの政治的・経済的な状況がプラチナ価格に大きな影響を与える可能性があります。
主要産出国の動向は常にチェックが必要です。
自動車産業の需要
プラチナは自動車の排ガス浄化触媒など産業用途が全体の約6割以上を占めます。
自動車販売が好調な時期はプラチナ需要も高まり、価格上昇につながります。
2008年に発生したリーマンショックでは世界の経済が急激に冷え込み、自動車業界も大きな影響を受けました。
景気後退時には注意が必要です。
世界経済の動向
アメリカの金融政策、ドル相場、中国経済の成長率など、マクロ経済要因が価格に影響します。
特に実質金利の変化は投資家の資金フローを左右します。
新技術の開発動向
水素・燃料電池関連技術や再生可能エネルギー分野での新たな需要開拓も、長期的な価格に影響を与える可能性があります。
プラチナ地金のメリットとデメリット
メリット
- 実物資産としての安心感
金、プラチナ、銀は、それ自体が価値を持っている実物資産。万が一、紛争や経済危機等の不測の事態が起こっても、価値がゼロになることはありません - 分散投資効果
株式や債券と異なる値動きをするため、ポートフォリオのリスク軽減に役立ちます - 金との割安感
希少性は金以上でありながら、現在の価格は金より低い水準で推移 - 長期保有による税制優遇
5年以上の保有で譲渡所得税の軽減措置が適用されます
デメリット
- 価格変動リスク
景気に敏感に反応するため、金と比較してボラティリティが高い - 流動性の問題
プラチナを買い取る小売業者が金や銀よりも限られています。売却時に適切な買取業者を見つける手間がかかる可能性があります - 保管リスク
現物資産であるため、自宅保管には盗難や紛失のリスクが伴います - 配当や利息がない
株式や債券のような定期的な収益は得られません
プラチナ地金の保管方法
自宅保管
- 貴金属専用の金庫を用意
- 保険への加入を検討
- シリアルナンバーや重量を記録
業者保管サービス
多くの貴金属業者が保管サービスを提供しています。
年間手数料はかかりますが、盗難リスクを回避できる安心感があります。
プラチナ地金投資の今後の見通し
2025年の市場予測
2024年時点でのプラチナ市場では、供給が前年比で減少し需要が増加しているという”供給不足”の状況が生まれており、市場には価格上昇の圧力がかかりつつあります。
注目すべきポイント
- 中国の景気動向: 最大消費国の経済状況が価格を左右
- 自動車産業の転換: 電気自動車へのシフトがプラチナ需要に与える影響
- 新技術での応用: 水素エネルギーや次世代触媒技術の開発
- 地政学リスク: 産出国の政治情勢
プラチナ地金投資を始める前のチェックリスト
□ 投資目的を明確にする(短期売買 or 長期保有)
□ 投資可能な資金を確認する
□ 信頼できる購入先を選定する
□ 保管方法を決める
□ 相場情報をチェックする習慣をつける
□ 税制について理解する
□ リスク許容度を確認する
まとめ|プラチナ地金は分散投資の有力な選択肢
プラチナ地金は、金を超える希少性と産業需要の安定性を兼ね備えた魅力的な投資対象です。
2025年12月現在、価格は上昇傾向にあり、投資家の関心も高まっています。
ただし、景気連動性が高く価格変動リスクもあるため、投資目的や資産状況に応じて適切な購入方法を選ぶことが重要です。
少額から始められる積立購入は、初心者にとって最適なスタート方法と言えるでしょう。
長期的な資産形成の一環として、ポートフォリオにプラチナ地金を組み込むことで、より安定した資産運用を実現できます。
まずは信頼できる貴金属業者に相談し、自分に合った投資プランを立てることから始めてみましょう。


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