日本人なら、ほとんどの人が知っているであろうこの話。
「うさぎが月に住んでいて餅つきをしている」という伝説です。
この話が一体どんな意味を持ち、どこから来ているのか?調べてみたので、その内容を紹介したいと思います。
うさぎが月にいる話しは仏教から?
まず、うさぎが月に住んでいるという話の起源についてです。この伝説は仏教に由来しているとされています。
仏教の教えの中に、こんな話しがあります。
ある日、腹を空かせた僧侶が森にやってきて、動物たちに食べ物を分けてくれるよう頼みます。
しかし、うさぎだけは食べ物を持っていません。
そこで、うさぎは自分を食べてくださいと、なんと火の中に飛び込むのです。
うさぎのその尊い行動に感銘を受けた僧侶は、「その徳を永遠に残すため、月の神様のもとで仕えるように」と命じ、うさぎの姿が月に描かれることになったのです。
この話しが「うさぎが月で餅つきをしている」という伝説に繋がっていったと考えられています。
月とうさぎの関係:神仙思想と中国の影響
実は、うさぎが月に住んでいるという考え方は、元々中国の神仙思想から来ているものです。
神仙思想とは、自然の神秘的な力を得ることで不老不死を目指すという、民間信仰の一種です。この思想に基づき、中国では「うさぎは月で不老不死の仙薬を作るため、杵(きね)で薬をついている」とされています。
その絵画が飛鳥・奈良時代に日本に伝わり、うさぎが月に住んでいるというイメージが広まりました。
また、中国からはお月見の風習も伝わり、日本でも秋に月を観賞し、作物を供えて感謝するという行事が行われるようになりました。これが次第に、「仙薬をつくるうさぎ」が「杵(きね)で餅をつくうさぎ」という形に変化していったのです。
望月と餅つき
さらに、昔は十五夜の満月のことを望月(もちづき)と呼んでいました。この言葉が転じて、次第に「餅つき」と結びつき、「うさぎの餅つき」という話が広まったと言われています。
結論
「うさぎが月に住んでいて餅つきをしている」という話は、仏教の教えや中国の神仙思想、お月見の風習が複雑に絡み合った結果、今のような形になりました。
日本の伝統文化や信仰の中に、こうした伝説が自然に溶け込んでいった事が良く分かりますね。

