うさぎのいつもと違うはSOSのサインかも。
うさぎはとても繊細で、しかも本能的に不調を隠してしまう動物です。
そのため、体調が悪くても「いつも通りに見える」ことが多く、気づいたときには症状が進行している……なんてケースも少なくありません。
でも、毎日うさぎの様子を観察している飼い主さんなら、ちょっとした変化にも気づけるはず。
この記事では、うさぎが見せる「体調不良のサイン」をわかりやすく解説し、どんな時に動物病院へ行くべきか、また日頃からできる予防策についてもお伝えします。
うさぎの食欲の変化は最重要サイン
うさぎの体調不良で最も多いのが「食べない・食べる量が減る」といった食欲の低下です。
こんな様子は要注意
- いつも大好きな牧草やペレットに見向きもしない
- 食べるのが遅く、残すようになった
- 口に入れてもすぐに落とす、こぼす
- 食べたそうにしているのに食べられない様子(歯の不調の可能性)
うさぎは食べない時間が6~12時間以上続くと、消化器官が止まってしまう「胃腸うっ滞(GIスタシス)」に陥る可能性があります。
これは命に関わる緊急事態です。
「たかが食欲不振」と思わず、すぐに動物病院へ。
うさぎのうんち・おしっこの変化は健康のバロメーター
うんちやおしっこも、うさぎの健康状態を知る大きな手がかりになります。
うんちの異常サイン
- コロコロの大きさがいつもより小さい
- 数が少ない・出ていない
- ゼリー状・泥状のうんち
- 糸くずのように毛が絡んだうんち
- 盲腸便(柔らかくて匂いのある便)を食べ残している
おしっこの異常サイン
- 赤や茶色っぽい色(尿石や血尿の可能性)
- 回数が多すぎる、または極端に少ない
- お尻やお腹が濡れている(排尿障害)
うさぎの正常なうんちは、乾いた丸い粒状で、匂いもそれほど強くありません。
普段からトイレのチェックを習慣にしておくと、異常にすぐ気づけます。
うさぎの呼吸・目・鼻の異変
うさぎの呼吸器や粘膜も、体調が悪くなると症状が出やすい部分です。
こんな症状は見逃さないで
- くしゃみが頻繁に出る
- 鼻水や目やにが出ている
- 鼻が詰まって「フスフス」と変な音がする
- 息が荒い、肩で息をするように見える
- 鼻を高くあげるような姿勢で呼吸している
こうした症状は、「スナッフル」と呼ばれるうさぎの風邪や、重篤な呼吸器感染症の可能性があります。
鼻水が透明から白、黄緑に変わってきたら悪化しているサイン。
できるだけ早く受診しましょう。
うさぎの行動の変化・元気がない
普段の性格や行動と比べて、「ちょっと変だな」と感じることがあれば、それはサインかもしれません。
こんな変化に気づいたら
- じっとして動かない、部屋んぽにも出たがらない
- 丸くなって背中を丸めている(痛みのサイン)
- 過剰な毛づくろいや、逆に全く毛づくろいしない
- 急に攻撃的になった、抱っこを嫌がるようになった
- 目を細めてじっとしている、無反応
これらはすべて、「体に違和感がある」または「強いストレスを感じている」サイン。
特にいつも活発だったうさぎが元気をなくしているときは、要注意です。
うさぎの歯・口のトラブル
うさぎは一生歯が伸び続けるため、歯に異常が出やすい動物です。
不正咬合(歯並びのズレ)は、痛みで食べられなくなる原因にもなります。
こんな症状が出たら歯のチェックを
- よだれが出ている・口の周りが濡れている
- 食べこぼしが多くなった
- 片側だけで噛む・顔を傾けて食べる
- 歯ぎしりのような音が聞こえる(痛みを感じている可能性)
歯の状態は外からはわかりにくいため、定期的にうさぎに詳しい動物病院でチェックしてもらうことをおすすめします。
うさぎの皮膚・被毛・お尻まわりのトラブル
毛づやや皮膚の状態も、体調のバロメーターのひとつです。
皮膚・毛の異変
- 毛がゴッソリ抜けている
- フケや赤み、かさぶたがある
- ノミ・ダニらしきものが見える
- 被毛のツヤがなく、パサパサしている
お尻まわりの異常
- うんちやおしっこで濡れている
- 毛が固まっていたり、臭う
- ウジ虫がついている(フライストライク=命に関わる緊急事態)
うさぎはきれい好きなので、自分で毛づくろいできないほど体調が悪いサインとも考えられます。
うさぎの神経症状・体の動きの異常
あまり知られていませんが、うさぎも神経の病気にかかることがあります。
こんな症状はすぐ病院へ
- 頭が傾いている(ヘッドティルト)
- ぐるぐる回ってしまう
- 後ろ足がうまく動かせない
- ふらつき、転倒
- けいれん、震え
これらは脳や神経の異常、もしくは「エンセファリトゾーン」という感染症の可能性もあります。
進行が早く重症化するケースもあるため、早急な受診が必要です。
今すぐ病院へ行くべきうさぎの緊急サイン
以下の症状が見られた場合は、様子を見るのではなく、すぐに動物病院に連れていきましょう。
- 半日以上、まったく食べていない・排泄していない
- 呼吸が苦しそう、開口呼吸している
- 意識がもうろうとしている
- 血が出ている(外傷・内出血など)
- ウジ虫がついている(夏場は特に注意)
- けいれん発作が起きている
迷ったときは、「早めの受診」が鉄則です。
日頃からできるうさぎの健康チェックと予防法
体調不良を未然に防ぐために、飼い主さんができることはたくさんあります。
日常でできるケアの例
- 毎日、食事・排泄・行動を観察する
- トイレやケージを清潔に保つ
- ブラッシングで毛球症を予防
- 歯が削れるような牧草を中心に与える
- 気温や湿度を快適に管理する(エアコン活用)
- 年に1〜2回、健康診断を受ける
また、「うさぎに詳しい動物病院」を普段から調べておくことも、いざというときに慌てずに済む大切な準備です。
まとめ|あれ?と思ったら迷わず相談を
うさぎは言葉で不調を訴えることができません。
だからこそ、毎日見ている飼い主さんの「気づき」が、命を救うきっかけになります。
- 「ちょっと元気がないな」
- 「今日はうんちが少ないかも」
そんな小さな変化を見逃さず、早めの対応を心がけましょう。
そして、健康で安心して過ごせる毎日を、一緒に守っていきましょう。


コメント