銀(シルバー)への投資に興味はありますか?
「金(ゴールド)投資はよく聞くけど、銀ってどうなの?」と思ったことはありませんか?
結論から言うと、銀は金よりも価格が手頃で、投資信託やETFを使えば少額から手軽に始められる魅力的な投資対象です。
この記事では、銀投資の基本から投資信託・ETFの選び方、注意点まで、投資初心者の方でもわかるようにやさしく解説します。
銀(シルバー)投資とは?基本をおさらい
銀は「工業用の貴金属」として需要が高い
銀は古くから貨幣や装飾品に使われてきた貴金属ですが、現代では電子機器・太陽光パネル・電気自動車(EV)など、工業用途での需要が急速に拡大しています。
金よりも工業需要の比率が高いため、景気拡大局面では銀価格が上昇しやすい傾向があります。
一方で、景気後退時には下落しやすいという特性も持っています。
銀投資の主な方法
銀に投資する方法は大きく分けて4種類あります。
・現物購入(地金・コイン):実際の銀を手元に置く方法。盗難・保管コストのリスクがある。
・純銀積立:毎月一定額を積み立てる方法。手数料が比較的高め。
・先物取引・CFD:レバレッジをかけて取引できるが、リスクが高く初心者には難しい。
・投資信託・ETF:証券口座から手軽に売買できる。初心者に最もおすすめの方法。
本記事では、初心者に最もおすすめの「投資信託・ETF」に絞って詳しく説明します。
銀ETFとは?投資信託との違いも解説
ETFとは「取引所で売買できる投資信託」のこと
ETF(Exchange Traded Fund)とは、株式市場に上場している投資信託のことです。
株と同じようにリアルタイムで売買でき、一般的な投資信託よりも手数料(信託報酬)が低い傾向があります。
銀ETFとは、銀(シルバー)の価格に連動するように設計されたETFです。
実際に銀を保有しなくても、ETFを購入するだけで銀への投資効果が得られます。
投資信託とETFの主な違い
銀に投資できる「投資信託」と「ETF」には、以下のような違いがあります。
【取引タイミング】
・投資信託:1日1回、基準価額で売買(リアルタイム取引不可)
・ETF:株式市場の取引時間中いつでも売買可能
【手数料(信託報酬)】
・投資信託:比較的高め(年0.5〜1.5%程度)
・ETF:比較的低め(年0.1〜0.5%程度)
【積立のしやすさ】
・投資信託:100円から積立可能なものも多く、積立投資に向いている
・ETF:最低購入単位があり、積立はやや難しい場合がある
どちらが良いかは目的によりますが、「コストを抑えてリアルタイムで取引したい」ならETF、「少額で積立投資したい」なら投資信託が向いています。
国内・海外の主な銀ETF・投資信託
国内で買える銀ETF
日本の証券取引所(東証)に上場している銀関連ETFとして、代表的なものを紹介します。
WisdomTree シルバー(1673)は、ロンドン銀相場(LBMA銀スポット価格)に連動するETFです。
東京証券取引所に上場しており、日本円で購入できます。
信託報酬は年0.49%程度で、銀現物に裏付けられた商品です。
SPDRゴールド&シルバー系のETFも一部証券会社を通じて購入可能な場合があります。
証券会社のETF一覧から「シルバー」「銀」で検索すると見つけやすいです。
米国市場で買える代表的な銀ETF
米国株式市場には、世界的に取引量が多い銀ETFがあります。
iShares Silver Trust(SLV)はブラックロックが運用する世界最大級の銀ETFで、銀現物を裏付けとしています。
信託報酬は年0.50%程度。
日本の証券会社でも米国株として購入可能です。
Aberdeen Physical Silver Shares ETF(SIVR)は信託報酬が年0.30%程度と低コストで、SLVの代替として人気があります。
ETFMG Prime Junior Silver Miners ETF(SILJ)は銀鉱山関連企業に投資するETFで、銀価格に間接的に連動します。
銀価格よりも値動きが大きくなりやすい特徴があります。
銀に投資できる国内投資信託
投資信託では、銀単独に投資するものは少なく、貴金属全般(金・銀・プラチナ等)を組み合わせた商品が一般的です。
「ゴールド&シルバー&プラチナ ファンド」のような商品名で販売されている貴金属複合型の投資信託が各社から提供されています。
NISAの成長投資枠で購入できるものもあるため、証券会社のサイトで「銀」「シルバー」「貴金属」などで検索してみましょう。
銀ETF・投資信託の選び方【4つのポイント】
ポイント1:信託報酬(コスト)を確認する
投資信託やETFを長期保有する場合、毎年かかる信託報酬のコストは大きな影響を持ちます。
同じ銀価格に連動する商品でも、信託報酬が異なれば長期的なリターンに差が出ます。
できるだけ低コストの商品を選びましょう。
ポイント2:現物裏付けか価格連動かを確認する
銀ETFには「実際に銀を保有している現物裏付け型」と「先物取引を使って価格に連動させる先物型」の2種類があります。
先物型は「コンタンゴ(限月乗り換えコスト)」による価格のズレが生じることがあるため、長期投資には現物裏付け型が適しています。
ポイント3:為替リスクを理解する
米国ETF(SLVなど)を購入する場合、銀価格の変動に加えて「円安・円高」による為替リスクも発生します。
円高になると、たとえ銀価格が上昇していても円換算での損益がマイナスになることがあります。
為替リスクを避けたい場合は、国内上場のETFや円建て投資信託を選ぶのがおすすめです。
ポイント4:NISA口座が使えるか確認する
2024年から始まった新NISAでは、成長投資枠を使ってETFや投資信託を購入した場合の利益が非課税になります。
銀ETF・投資信託の中にもNISA対応商品があるため、NISA口座で買えるかどうかも重要なチェックポイントです。
銀投資のメリットとデメリット
メリット
インフレヘッジになる:銀は実物資産であるため、インフレ(物価上昇)時に価値が上がりやすい特性を持っています。
現金や債券だけでなく銀を保有することで、資産のインフレ対策になります。
ポートフォリオの分散効果:銀は株式や債券との相関が低いため、保有することでポートフォリオ全体のリスクを分散できます。
工業需要による成長性:太陽光発電・電気自動車・半導体など、銀の工業用途は今後も拡大が見込まれており、長期的な需要増加が期待できます。
金よりも価格が低く手が届きやすい:銀の価格は金の1/80〜1/100程度であるため、少額から投資を始めやすいです。
デメリット
価格変動が大きい:銀は金に比べて価格変動(ボラティリティ)が大きく、短期間で大きく上下することがあります。
配当・利息がない:銀ETFは株式のような配当や、債券のような利息を生まない資産です。
値上がり益のみを狙う投資になります。
為替リスク(外国ETFの場合):前述の通り、米国上場ETFは為替変動の影響を受けます。
景気悪化時に下落しやすい:工業需要の比率が高いため、景気後退局面では銀価格が下落しやすい傾向があります。
初心者が銀ETF・投資信託を始める手順
ステップ1:証券口座を開設する
銀ETFや投資信託を購入するには、まず証券会社の口座が必要です。
SBI証券・楽天証券・マネックス証券などのネット証券は手数料が低く、銀ETFの取扱いも豊富なのでおすすめです。
ステップ2:NISA口座の設定をする
非課税メリットを最大限活かすために、NISA口座(特に成長投資枠)の設定をしましょう。
1つの金融機関でしか開設できないため、事前に比較検討が大切です。
ステップ3:購入する商品を決める
この記事で紹介したポイントを参考に、信託報酬・現物裏付け・為替リスク・NISA対応の観点から自分に合った商品を選びましょう。
ステップ4:少額から購入してみる
いきなり大きな金額を投じるのではなく、まずは余裕資金の範囲で少額から始めることをおすすめします。
相場感をつかみながら、徐々に投資額を増やしていきましょう。
まとめ:銀ETF・投資信託で手軽にシルバー投資を始めよう
銀(シルバー)は、工業需要の拡大と実物資産としての価値から、今後も注目される投資対象です。
投資信託やETFを活用すれば、現物の保管リスクや高い手数料を避けながら、手軽に銀投資を始めることができます。
初心者の方は、まず以下の3点を意識して始めてみましょう。
・信託報酬の低い現物裏付け型ETFを選ぶ
・NISA口座を活用して非課税メリットを得る
・少額からスタートしてリスクを管理する
銀への投資は、株式・債券・不動産に次ぐ「第4の資産クラス」として、ポートフォリオに多様性をもたらしてくれます。
ぜひこの記事を参考に、一歩を踏み出してみてください。


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