結婚指輪やジュエリーを選ぶ際、「Pt900」という刻印を目にしたことはありませんか?
プラチナ製品には様々な純度があり、それぞれに特徴があります。
この記事では、日本で最も人気のあるプラチナ900について、その意味や特性、選ぶべき理由を詳しく解説します。
プラチナ900(Pt900)とは
プラチナ900は、プラチナが90%含まれ、残りの10%に割り金が配合された合金です。
「Pt」はプラチナの元素記号で、続く数字の「900」は千分率で純度を表しています。
つまり、全体の1000分の900がプラチナということになります。
プラチナの基本知識
プラチナは元素記号「Pt」で表される貴金属で、日本語では「白金(はっきん)」と呼ばれます。
ホワイトゴールドと混同されがちですが、まったく別の金属です。
プラチナは上品な銀白色の輝きを持ち、化学的に非常に安定しており、汗や温泉、薬品などによって変質・変色しにくい性質を持っています。
この希少性の高い金属は、原鉱石1トンからわずか3gほどしか採れず、採掘から精錬まで長い時間を要するため、必然的に価値が高くなります。
なぜ割り金を混ぜるのか
純粋なプラチナは非常に柔らかい金属で、そのままジュエリーとして使用すると、日常的な衝撃で傷がついたり変形したりしやすいというデメリットがあります。
そこで、ジュエリーとして十分な強度を持たせるために、「割り金(わりきん)」と呼ばれる他の金属を混ぜ合わせます。
プラチナの割り金には、主にパラジウムやルテニウムといったプラチナ族の金属が使用されます。
これにより、硬度が高まり、加工性や耐久性が向上するのです。
プラチナ900の特徴とメリット
高い強度と耐久性
割り金によって硬度が高められ、変形に強く傷がつきにくいのがPt900の最大の特徴です。
日常的に身につけても比較的耐えられる強度を持っているため、毎日着用する結婚指輪に最適です。
優れた加工性
Pt900は複雑なデザインのジュエリーにも加工しやすく、繊細な装飾や細かな細工にも対応できます。
そのため、デザインの自由度が高く、オリジナリティのある指輪を作ることが可能です。
メンテナンスのしやすさ
国内での流通量が多いため、サイズ直しや修理に対応してくれる宝飾店が多いのも大きなメリットです。
将来的にサイズを変更したい場合や、修理が必要になった際も安心です。
コストパフォーマンス
Pt950やPt999といった高純度のプラチナに比べて、Pt900はプラチナの含有量が少ないため、価格を抑えることができます。
「プラチナジュエリーを身につけたいけれど、価格は抑えたい」という方におすすめです。
プラチナの純度比較:Pt850・Pt900・Pt950・Pt999
日本ジュエリー協会では、純度85%未満のものはプラチナジュエリーと認められていません。
それぞれの純度による違いを見ていきましょう。
Pt850(プラチナ850)
プラチナ含有率85%のPt850は、割り金の割合が最も多く、硬度が非常に高いのが特徴です。
機械で作られるネックレスチェーンやイヤリングの金具、ネックレスの留め具などのパーツによく使用されます。
Pt900(プラチナ900)
プラチナ含有率90%のPt900は、日本では指輪に使われるプラチナのほとんどがPt900です。
強度と加工性のバランスが最も優れており、ブライダルリングに用いられる素材として非常に人気があります。
Pt950(プラチナ950)
プラチナ含有率95%のPt950は、プラチナギルドインターナショナルが定めるプラチナジュエリーの国際基準です。
海外の高級ブランドでよく使用されており、金属アレルギーも比較的起こしにくいというメリットがあります。
ただし、Pt900よりもやや柔らかいため、傷や変形のリスクは若干高まります。
Pt999(純プラチナ)
プラチナ含有率99.9%以上のPt999は「純プラチナ」と呼ばれます。
化学的・理論的に100%純粋な金属は存在しないため、99.9%以上を純プラチナとしています。
非常に柔らかく傷つきやすいため、日常使いのジュエリーにはあまり向いていません。
主に投資用のインゴット(延べ棒)やコインに使用されます。
日本では「混じりけのない純粋な愛」の象徴として、あえて結婚指輪に純プラチナを選ぶ方もいらっしゃいますが、変形や傷に十分注意して扱う必要があります。
プラチナ900が結婚指輪に選ばれる理由
日本で最も主流な素材
日本国内で製造・販売されるプラチナジュエリー、特に指輪で最も一般的に使用されているのがPt900です。
流通量が多いため、購入時の選択肢が豊富で、アフターサービスも充実しています。
実用性の高さ
結婚指輪は毎日身につけるものだからこそ、強度と美しさの両立が重要です。
Pt900は適度な硬度を持ちながら、プラチナ特有の上品な輝きを保ち、長期間にわたって美しい状態を維持できます。
変色・変質への強さ
プラチナは変色や変質を起こしにくい金属です。
ダイヤモンドとの相性が良い色合いで、金属アレルギーのリスクも比較的低いため、長く使用する結婚指輪に理想的な素材といえます。
金属アレルギーとプラチナの純度
一般的に、プラチナは金属アレルギーの反応が出にくい金属とされています。
しかし、プラチナジュエリーによってアレルギー症状が現れる場合もあります。
これは、プラチナに混ぜられている「割り金」が原因でアレルギーを引き起こすことがあるためです。
純度が高いほど割り金の含有量が少なくなるため、金属アレルギーが心配な方は、Pt950やPt999といった高純度のプラチナを選ぶことも一つの選択肢です。
ただし、Pt900でも多くの方が問題なく使用できており、アレルギーの心配がある場合は、事前にパッチテストを受けることをおすすめします。
プラチナ900のお手入れ方法
プラチナの美しさを長く保つには、日々のお手入れが大切です。
日常のお手入れ
ほこりや油分などの汚れは、メガネ拭きのような柔らかい布やセーム革で拭くと、輝きが戻ります。
プラチナ専用の研磨剤入りのクロスも販売されていますので、活用すると良いでしょう。
日常的にこまめに拭いてあげることで、きれいな状態を保てます。
つけ置き洗い
汚れが気になるときは、食器洗い用の中性洗剤でつけ置き洗いをしましょう。
中性洗剤とぬるま湯を混ぜ合わせた中にプラチナの指輪を入れて、1時間ほど置いたら水洗いします。
つけ置きしたあとは十分に洗い流して、柔らかい布やタオルで拭き取ってください。
専門店でのクリーニング
購入時の輝きを保つためには、ホームケアだけでなく専門店でのクリーニングも活用しましょう。
ほとんどのお店で、購入した指輪を無料でクリーニングや磨き直しをしてもらえます。
特にダイヤモンドがついている場合は、緩みや歪みなどをチェックすることも大切です。
プラチナ900の資産価値と買取相場
プラチナは希少性が高く、採掘量が少ないため、金よりも希少であるといわれています。
採掘されたプラチナの多くは工業用として広く活用されるため、アクセサリーとしての相場は高い傾向です。
プラチナの買取相場は、純度が高いほど高価になります。同じ重量であれば、Pt850が最も安価であり、Pt900、Pt950、Pt999の順に高くなります。
市場価格は日々変動するため、売却を検討している場合は、複数の買取業者で査定を受けることをおすすめします。
まとめ:プラチナ900は結婚指輪に最適な選択
プラチナ900は、強度と美しさ、コストパフォーマンスのバランスが優れた素材です。
日本で最も主流なプラチナジュエリーの素材として、結婚指輪を中心に多くの方に選ばれています。
変形や傷に強く、日常使いに適した実用性を持ちながら、プラチナ特有の上品な輝きを楽しめるPt900は、一生身につける結婚指輪に理想的な選択といえるでしょう。
純度にこだわりすぎず、好きなデザインやライフスタイルに合わせて選ぶことが、後悔しない指輪選びのポイントです。
指輪を選ぶ際は、将来的なメンテナンスの可能性も考慮して、国内で広く取り扱われているPt900を検討してみてはいかがでしょうか。

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