紫外線が気になる季節に欠かせない日傘。
お店に並ぶさまざまなデザインの中から、どの日傘を選べばよいか迷っていませんか?
実は、日傘の効果を左右する最も重要な要素のひとつが「材質」です。
この記事では、日傘の生地素材の種類から、骨組みの材質、さらにコーティング加工の違いまで、日傘選びで知っておきたい材質の知識を詳しく解説します。
日傘の生地素材|主な種類と特徴
日傘の生地に使われる素材は、大きく分けて「天然素材」と「化学繊維」の2種類があります。
それぞれの特徴を理解することで、自分の用途に合った日傘を選べるようになります。
ポリエステル|現代の日傘の主流素材
現在はポリエステルが雨傘や晴雨兼用傘の生地として一般的に使用されています。
ポリエステルは化学繊維の一種で、日傘に最も多く採用されている素材です。
ポリエステルの主な特徴:
- 紫外線カット率は約90%と、綿や麻に比べて高い数値を示します
- 軽量で耐久性が高い
- 発色の良さも選ばれる理由のひとつです
- 撥水性に優れ、速乾性がある
- シワになりにくく、お手入れが簡単
ポリエステルのデメリットとしては、熱がこもりやすい点が挙げられます。
ただし、現代の日傘には遮熱コーティングが施されているものが多く、この問題は大幅に改善されています。
綿(コットン)|自然な風合いが魅力
綿は日傘や晴雨兼用傘の生地として一般的に使用されている天然素材です。
綿の主な特徴:
- 自然な風合いと高級感が特徴で、使い込むほどに味わいが増します
- 風通しがよく涼しく感じやすい
- 紫外線カット率は約68%程度
- 柔らかな触感と温もりある外観
ただし、綿素材にはいくつか注意点があります。乾きにくいという性質があり、比較的重く、耐久性においてはナイロンやポリエステルに劣る場合があります。
また、繊維が劣化しやすいため日傘の寿命の面ではあまりおすすめできません。
麻(リネン・ラミー)|夏に最適な清涼素材
麻は綿と並んで日傘や晴雨兼用傘の生地として一般的に使用されている天然素材です。
麻の主な特徴:
- 天然繊維の中でも最も強い素材で、清涼感や通気性に優れています
- 水分の吸収や発散が早く、洗濯で汚れを落としやすい
- 紫外線カット率は約56%
- 高温多湿な夏に最適
麻には主にリネンとラミーの2種類があります。リネンは絹に近い滑らかな肌触りを持ち、ラミーは太くて長い繊維を持ち清涼感に優れています。
絹(シルク)|高級日傘の素材
絹は高級日傘に使用される伝統的な天然素材です。
光沢のある美しい見た目と滑らかな質感が特徴ですが、価格が高く、お手入れにも注意が必要です。
日常使いというよりは、特別な場面で使用するのに適しています。
混紡素材|それぞれの長所を組み合わせ
ポリエステルと綿の混合(合成繊維+天然繊維)や、綿と麻の混合(天然繊維+天然繊維)などが使用される場合もあります。
混紡素材は、それぞれの素材の長所を活かしながら短所を補うことができます。
たとえば、ポリエステルと綿の混紡では、UVカット性能と自然な風合いを両立できます。
日傘の骨組みの材質
生地だけでなく、傘の骨組みの材質も日傘の使用感や耐久性に大きく影響します。
グラスファイバー|軽量で丈夫
親骨や受け骨にグラスファイバーが使用されることが多くなっています。
グラスファイバーは軽量でありながら強度が高く、強風にも強い特性があります。
折りたたみ傘にも多く採用されている素材です。
スチール・アルミ|伝統的な素材
伝統的な傘の骨組みには金属が使用されてきました。
スチールは丈夫ですが重量があり、アルミは軽量ですが強度はやや劣ります。
カーボン|高級モデルに採用
カーボンは軽量で強度が非常に高い素材です。
高価ですが、長く使える高品質な日傘を求める方におすすめです。
コーティング加工の種類と違い
日傘の性能を大きく左右するのがコーティング加工です。
同じ生地素材でも、加工方法によって遮光性や耐久性が大きく変わります。
UVカット加工
生地自体に紫外線を遮断する加工を施したものです。
ほとんどの日傘には何らかのUVカット加工が施されています。
コーティング加工|塗る方式
コーティングは生地に遮光素材を「塗る」方法です。
柔軟でピンホールに強いですが、ムラが出やすいという特徴があります。
コーティング加工のメリット:
- 軽さや折りたたみやすさを重視する方におすすめ
- 柔軟性があり、折り曲げに強い
- 比較的安価
デメリット:
- 塗りムラは100%避けることはできません
- 剥がれるリスクがあります
フィルムラミネート加工|貼る方式
フィルムラミネートは遮光フィルムを生地に「貼る」方法です。
均一で厚いですが、ピンホールができやすいという特徴があります。
フィルムラミネート加工のメリット:
- 完全遮光(遮光率100%)を実現できる
- 生地も完全遮光と比べると厚く、色ムラで光も均等に遮断できます
- 高い耐久性
デメリット:
- やや重くなる
- 価格が高め
厚みや均一性が必要ならフィルム式をおすすめします。
完全遮光を求める方には、フィルムラミネート加工の日傘が最適です。
シルバーコーティング
中ポリ生地にシルバーコーティング剤を塗り、紫外線を防止する機能が向上します。
遮熱効果が高く、暑さ対策に優れています。ただし、使用期間が長くなると折り目の部分が剥がれやすくなります。
材質選びのポイント|用途別おすすめ
紫外線対策を最優先したい方
紫外線対策をしっかり行いたい場合はポリエステルを選ぶようにしてみてください。
さらに、フィルムラミネート加工が施された完全遮光の日傘を選べば、最高レベルの紫外線カット効果が得られます。
涼しさを重視したい方
麻やコットンは天然素材で風通しがよく涼しく感じやすい特徴があります。
ただし、UVカット加工や遮熱加工が施されているものを選ぶことが重要です。
軽さと持ち運びやすさを重視したい方
ポリエステル生地にコーティング加工を施した折りたたみ傘がおすすめです。
グラスファイバーの骨組みを選べば、さらに軽量化できます。
長く使える高品質な日傘が欲しい方
UVカット素材でできている傘は基本的にはその効果は失われず、何年も使い続けることができます。
生地が破れたり骨が折れない限り使用できるため、高品質な素材とフィルムラミネート加工を組み合わせた日傘を選ぶとよいでしょう。
晴雨兼用として使いたい方
ポリエステル素材で撥水加工が施されたものを選びましょう。
ただし、晴雨兼用の傘は一時的な雨にも対応できる傘として作られているため、長時間雨傘として使うと雨漏りする可能性があります。
日傘の材質に関するよくある質問
Q: 日傘の寿命はどのくらいですか?
UVカット加工が施してある傘は2~3年の寿命に当たります。一方、UVカット素材で作られた日傘は、生地が破れたり骨が折れない限り長く使えます。
Q: 日傘を長持ちさせるコツは?
UVカット加工は水に濡れると落ちていってしまいます。日傘はできるだけ濡らさないようにし、摩擦でも表面のコーティング剤が取れてしまうため、なるべく丁寧に扱いましょう。
Q: 日傘の色も材質と同じくらい重要ですか?
裏地にコーティング加工がある傘であれば、傘表面の色は紫外線カットや遮光具合にあまり影響しません。加工がない場合は、黒色が紫外線を吸収しやすく効果的です。
まとめ|あなたに最適な日傘の材質は?
日傘の材質選びは、使用目的によって最適な選択が変わります。
- 紫外線対策重視:ポリエステル+フィルムラミネート加工
- 涼しさ重視:麻や綿(UVカット加工付き)
- 軽量性重視:ポリエステル+コーティング加工+グラスファイバー骨
- 長期使用:UVカット素材+高品質な骨組み
- 晴雨兼用:ポリエステル+撥水加工
日傘を選ぶ際は、デザインだけでなく材質にも注目することで、より満足度の高い一本を見つけることができます。
この記事を参考に、あなたのライフスタイルに合った最適な日傘を選んでください。


コメント