はじめに|SBIでプラチナを「投資信託」で買えるのか?
近年、インフレ対策や分散投資の観点から、金(ゴールド)だけでなくプラチナにも注目が集まっています。
「SBI証券でプラチナの投資信託を買いたい」という検索をしている方も多いでしょう。
結論から先にお伝えすると、2026年2月現在、SBI証券でプラチナを主な投資対象とする「投資信託」は取り扱いがありません。
国内初のプラチナ専門投資信託「楽天・プラチナ・ファンド(為替ヘッジなし)」は2026年1月21日に設定されましたが、これは楽天証券専売商品です。SBI証券を含む他の証券会社での取り扱いはありません。
しかし、SBI証券でプラチナに投資する方法がないわけではありません。
ETF(上場投資信託)を使えばNISA口座でもプラチナに投資できますし、純プラチナ積立やリアルタイム現物取引といった手段も用意されています。
この記事では、SBI証券でプラチナに投資できるすべての方法を詳しく解説します。
プラチナに投資する意義とは
まず、なぜ今プラチナが注目されているのかを整理しておきましょう。
プラチナは金と同じ「貴金属」に分類され、宝飾品や自動車触媒、燃料電池など幅広い産業で使用されています。
産出地が南アフリカとロシアに集中しており、供給量が非常に限られているのが特徴です。
採掘量はゴールドの約20分の1ともいわれ、希少性という点では金をはるかに上回ります。
近年のデータによれば、宝飾品需要の増加と生産量の減少により、今後もプラチナは供給不足が続く見通しです。
こうした需給の逼迫が、価格上昇の下支え要因として投資家に意識されています。
また、株式や債券との相関が低い「実物資産」であることから、ポートフォリオの分散投資先としても有効です。
インフレ局面でも価値を維持しやすいとされており、資産の一部をプラチナに配分する投資家が増えています。
SBI証券でプラチナに投資できる4つの方法
方法①|純プラチナ上場信託(現物国内保管型)【1541】
概要
ETFコード1541は、東京証券取引所に上場しているプラチナ連動型のETFです。国内に現物プラチナを保管しており、その価格を裏付けとして発行されています。
主な特徴
- 銘柄コード:1541(東証上場)
- NISAの成長投資枠で購入可能
- プラチナの現物が国内保管されており、海外商品リスクを避けられる
- 株式と同様に、証券取引所が開いている時間帯にリアルタイムで売買できる
おすすめな人
「海外の商品や市場を経由せずに、シンプルにプラチナ価格に連動した投資をしたい」という方に向いています。国内の取引所で完結するため、外貨リスクの観点でも安心感があります。
方法②|WisdomTree白金上場投資信託【1674】
概要
ETFコード1674は、グローバルな資産運用会社WisdomTreeが運用するプラチナ連動ETFです。ロンドン地金市場協会(LBMA)の白金価格に連動することを目指しています。
主な特徴
- 銘柄コード:1674(東証上場)
- NISAの成長投資枠で購入可能
- 信託報酬は相対的に低水準
- WisdomTreeシリーズには金・銀・パラジウムとまとめて貴金属全体に分散投資できる「貴金属バスケット(1676)」もある
おすすめな人
「コストを抑えてプラチナに投資したい」「金・銀・プラチナ・パラジウムをセットで持ちたい」という方に適しています。ただし海外運用会社の商品のため、1541とは運用の仕組みが異なる点に注意しましょう。
方法③|純プラチナ積立(SBI証券の積立サービス)
概要
SBI証券では、毎月一定額でプラチナを積み立てるサービスも提供しています。毎月1,000円という少額から始められるため、投資初心者にも取り組みやすい方法です。
主な特徴
- 最低積立額:月1,000円〜
- ドルコスト平均法で価格変動リスクを分散できる
- 積立設定後は自動で買い付けが行われる
注意点
積立の場合、売値と買値の差(スプレッド)が手数料として発生します。ETFの売買に比べてコストが割高になりやすい点に注意が必要です。また、プラチナの現物を手元に受け取れるわけではありません。現物保有を希望する場合は、田中貴金属など専門店の積立サービスを利用することをおすすめします。
方法④|金・プラチナ リアルタイム取引
概要
SBI証券は、米国GBI(ゴールド・ブリオン・インターナショナル)社と提携し、「金・プラチナ リアルタイム取引」を提供しています。これはほぼ24時間、リアルタイムでプラチナの現物取引ができる仕組みです。
主な特徴
- ほぼ24時間、リアルタイムで取引可能
- 業界最低水準の手数料を目指した設計
- 日本円での決済に対応
注意点
こちらはNISA口座の対象外です。また、ETFや投資信託と異なり、プラチナそのものを売買する取引になるため、運用の仕組みや税務上の取り扱いが異なります。事前に詳細を確認してから利用することをおすすめします。
SBI証券のプラチナ投資、4つの方法を比較
| 商品・方法 | NISAの成長投資枠 | 最低投資金額 | コスト | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 純プラチナ上場信託【1541】 | ○ | 数万円〜(単元数による) | 売買委託手数料+信託報酬 | 国内現物保管・安心感が高い |
| WisdomTree白金【1674】 | ○ | 数万円〜(単元数による) | 売買委託手数料+信託報酬 | 信託報酬低め・海外連動 |
| 純プラチナ積立 | △(非対象) | 月1,000円〜 | スプレッドあり(割高) | 少額から積立、初心者向け |
| リアルタイム取引 | × | 1g単位〜 | 売買スプレッド | ほぼ24時間取引可能 |
NISAを活用して長期的にプラチナへ投資したい場合は、ETF(1541 or 1674)が現実的な選択肢です。
少額から始めて自動積立したいなら純プラチナ積立も選択肢に入りますが、コスト面ではETFに軍配が上がります。
楽天証券の「プラチナ投資信託」との違いは?
2026年1月21日、楽天投信投資顧問が運用する「楽天・プラチナ・ファンド(為替ヘッジなし)」が設定されました。
これは国内初のプラチナ専門投資信託です。楽天証券のNISA成長投資枠でも購入でき、低コストで積立投資が可能という点で話題を集めています。
ただし、この商品はSBI証券では取り扱いがなく、現時点では楽天証券専売となっています。
SBI証券ユーザーにとっては悔しい状況に思えるかもしれませんが、ETFという選択肢は十分に実用的です。
特に1541は国内現物を裏付けにした商品であり、「新しい投資信託よりも運用実績のある商品を選びたい」という方には安心感があります。
SBI証券か楽天証券か、口座をどちらかに絞っている場合は、プラチナ投資信託を購入したいなら楽天証券を選ぶか、楽天証券の口座を追加で開設することも一つの手です。
現在、楽天証券では口座開設キャンペーンも実施されています(2026年3月2日まで)。
プラチナ投資のリスクと注意点
プラチナへの投資はメリットだけではありません。
以下の点を十分に理解してから取り組みましょう。
価格変動リスク
プラチナは工業用需要が大きいため、景気の動向や自動車産業の変化に価格が左右されやすいという特徴があります。金と比較すると価格変動が大きく、リスクが高い局面もあります。
為替リスク
WisdomTree白金(1674)や楽天・プラチナ・ファンド(為替ヘッジなし)は、円高局面では円換算での価値が下がる可能性があります。為替リスクを避けたい場合は、為替ヘッジ付きの商品か、円建て保管の1541を選ぶとよいでしょう。
流動性リスク
ETFは株式と同様に市場で売買できますが、出来高が少ない銘柄では希望する価格で取引できないこともあります。特に小型のETFでは流動性に注意が必要です。
元本保証はない
投資信託・ETFを含むすべての投資商品は、預貯金とは異なり元本が保証されていません。損失が出る可能性を十分に理解したうえで投資を行ってください。
SBI証券でプラチナ投資を始めるステップ
SBI証券の口座をすでにお持ちの方であれば、すぐにプラチナETFの購入を始められます。
以下の手順を参考にしてください。
- SBI証券にログインし、「国内株式」または「ETF」の検索ページへ移動する
- 銘柄コード「1541」または「1674」と入力して検索する
- 現在の価格や取引単位を確認し、購入数量を入力する
- NISA口座を利用する場合は「NISA成長投資枠」を選択して注文を出す
NISAを利用すると売却益・分配金が非課税になるため、長期保有を前提とするなら積極的にNISA枠を活用することをおすすめします。
まだSBI証券の口座をお持ちでない場合は、オンラインで申し込みが完結します。
マイナンバーカードを使えば最短数日で口座開設が可能です。
まとめ
この記事のポイントを整理します。
SBI証券でプラチナの「投資信託」は現時点では購入できません。
国内初のプラチナ投資信託「楽天・プラチナ・ファンド(為替ヘッジなし)」は楽天証券専売のため、SBIユーザーは対象外です。
しかし、SBI証券でも以下の方法でプラチナへの投資は可能です。
- NISA対応のETF:純プラチナ上場信託【1541】、WisdomTree白金【1674】
- 少額から始められる純プラチナ積立(月1,000円〜)
- ほぼ24時間対応の金・プラチナ リアルタイム取引
コストパフォーマンスと利便性の両面からみると、NISAを活用したETF(特に1541)が最も実用的な選択肢といえます。
プラチナは希少性が高く、産業需要も継続的に見込まれる資産です。
ポートフォリオの一部に組み入れることで、長期的な分散効果が期待できるでしょう。
投資はあくまで自己判断・自己責任で行い、リスクを十分に理解した上で取り組んでください。


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