プラチナ価格の見通し2026年版|今後の相場はどう動く?

投資

プラチナ価格は今後どうなる?2026年の最新動向

プラチナ(白金)価格は2025年後半から急激な上昇を見せ、2026年2月現在も高値圏で推移しています。

2026年2月時点でプラチナの1gあたりの価格は約10,956円から12,632円程度で取引されており、投資家や宝飾品を所有する方々の関心が高まっています。

この記事では、プラチナ価格の最新動向から今後の見通し、価格高騰の理由、そして売買のタイミングまで徹底解説します。

プラチナ投資を検討している方、手元のプラチナ製品の売却を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

2026年プラチナ価格の現状と直近の動き

急騰した2025年末からの価格推移

2025年11月のプラチナ相場は8,600円台後半から8,900円台を中心に推移していましたが、12月に入ると相場は段と強含み、月初には9,000円台前半まで上昇し、12月中旬には1万円台に到達、下旬には1万2,000円台に乗せる水準まで上昇しました。

2026年に入ってからも、この高値水準は維持されており、一時的に1万5,000円に達する場面も見られました。

短期的な変動はあるものの、大きく崩れる急落は見られていません。

国際市場での動向

プラチナ先物はオンスあたり2,100ドルをわずかに上回って取引されており、軟調な自動車触媒需要と米国の金利上昇が残る供給制約を相殺し、年初来の安値からの持続的な反発を試みています。

国際市場と国内市場の価格差は、為替レートの影響も大きく受けています。

円安局面では国内価格が上昇しやすい傾向にあるため、為替動向にも注目が必要です。

プラチナ価格が高騰している4つの理由

構造的な供給不足

プラチナ市場で最も深刻な問題は供給不足です。

プラチナ市場は構造的に供給不足であり、南アフリカの生産は世界の生産の約70%を占めているものの、慢性的な投資不足と運営上の混乱によって制約されています。

主要産出国である南アフリカでは、電力不足や労働問題、鉱山の老朽化といった課題が山積しており、安定的な供給が困難な状況が続いています。

ロシアも重要な産出国ですが、地政学的リスクが供給の不確実性を高めています。

中国の宝飾品需要の急増

中国ではプラチナ製ジュエリーの需要が底堅く推移しているほか、金価格の高騰を背景に、相対的に割安感のあるプラチナへ需要がシフトする動きも確認されています。

金価格が史上最高値圏で推移する中、プラチナは金よりも手頃な価格帯にあるため、代替需要として注目されています。

特に中国の宝飾品市場では、この傾向が顕著に現れています。

自動車産業における需要回復

コロナ禍を経て世界経済が正常化する過程で、自動車産業を中心とした工業需要は着実に回復しました。

プラチナは自動車の排ガス触媒として重要な役割を果たしており、自動車生産の回復は需要増加に直結します。

さらに、近年、パラジウムからプラチナへ切り替える動きが強まっています。

それに伴いプラチナの価格が高騰し、パラジウムの価格が大きく下落しました。

パラジウム価格の高騰を受けて、自動車メーカーがより手頃なプラチナへシフトしている動きも価格上昇を後押ししています。

投資需要の拡大

個人投資家による地金(インゴット)投資も活発で、投資需要が価格を下支えしています。

金価格との価格差が大きいことから、プラチナの割安感が投資対象として注目される要因となっています。

今後のプラチナ価格見通し – 2026年から2030年まで

短期的見通し(2026年)

プラチナ価格はこれからも短期的に急落する可能性は低く、高値圏で推移する可能性があると考えられます。

供給不足が続いていることに加え、需要面でも大きな崩れが見られないためです。

筆者は2026年のプラチナ相場は上昇すると考えており、全般的には2025年のような強い状況を基調とし、しばしば反落・調整をこなしながら上値を切り上げ、歴史的高値を更新する展開になるでしょう。

ただし、アメリカの高金利維持により、プラチナ価格が下がる可能性も考えられます。

金利が引き上げられると景気が減速し、商品需要が低迷します。米国の金融政策の動向には注意が必要です。

中長期的見通し(2027年以降)

インフレによる物価高の高騰によりプラチナの価格は2026年以降も緩やかに高くなって行くのではないかと予想できます。

中長期的には、以下の要因がプラチナ価格を支えると考えられます。

水素社会の到来による需要拡大

プラチナの長期的な価格上昇を支える最大の材料は、水素関連技術における需要増加です。水素関連のプラチナ需要は2023年現在ではまだ少ないですが、2020年代を通じて大きく増えると期待されており、2040年までにはプラチナの年間需要の35パーセントを占めると予測されています。

燃料電池車(FCV)や水素製造装置(PEM型水電解装置)には、プラチナが触媒として不可欠です。脱炭素社会の実現に向けた動きが加速すれば、これらの分野でのプラチナ需要は飛躍的に増加する可能性があります。

環境規制の強化

世界各国で環境規制が強化される中、排ガス浄化性能の高い触媒へのニーズが高まっています。欧州では一時期検討されていたエンジン車全面禁止の方針が見直され、柔軟なアプローチが取られるようになりました。EUの2035年までに新車販売におけるエンジン車の台数をゼロにするという方針の撤回・修正の動きは、減少していた欧州地域における自動車向けプラチナ需要が増加する可能性を大きくしています。

供給制約の継続

南アフリカを中心とする産出国の問題は短期間で解決するものではありません。主要な鉱山生産国である南アフリカ共和国の生産量が減少していること、主要な鉱山生産国の自由度・民主度の低下が目立ち、資源の武器利用が起きる可能性が高まっているという長期的なリスクが、価格を下支えする要因となります。

プラチナ価格に影響を与える主要因子

金価格との関係

足元のプラチナ価格は、同じ貴金属のグループのリーダー的存在である金のおよそ半値です。

2025年は歴史的高値を更新し続けた金に対する割安感も相成り、プラチナ相場も大きく上昇しました。

かつてはプラチナが金よりも高価だった時期もあり、この価格逆転現象が将来的に是正される可能性も、プラチナ投資の魅力の一つとなっています。

為替レートの影響

プラチナは国際市場でドル建てで取引されるため、為替レートの変動が国内価格に大きく影響します。

円安が進めば国内価格は上昇しやすくなり、円高になれば価格は抑制されます。

世界経済の動向

プラチナは工業用途が全需要の約6割を占めるため、景気動向に敏感です。

全需要の6割超を産業用(自動車向けを含む)の用途が占めることもあり、主要国の景気回復局面や景気回復要因になり得る米国の利下げ観測が大きくなった場合に、短中期視点での上昇を演じることがあります。

プラチナの売り時・買い時はいつ?

売却を検討すべきタイミング

今はプラチナを売却するのに非常に良いタイミングです。

以下の条件に当てはまる場合は、売却を検討する価値があります。

  • プラチナ価格が高値圏にある現在
  • 円安が進行している局面
  • 使わなくなったプラチナジュエリーを保有している
  • まとまった資金が必要になった

ただし、長期的な上昇トレンドが期待される場合は、一部を保有し続けるという選択肢もあります。

購入を検討すべきタイミング

投資目的でプラチナを購入する場合、以下の点を考慮しましょう。

  • 短期的な調整局面での押し目買い
  • 金との価格差が大きい状況(割安感がある)
  • 長期保有を前提とした積立投資

プラチナは金と比べて価格変動が大きい傾向があるため、リスク許容度に応じた投資判断が重要です。

プラチナ投資の方法

現物投資

貴金属専門店や銀行で、プラチナ地金(インゴット)や地金型コインを購入できます。

実物資産として手元に保管できる安心感がある一方、保管コストや盗難リスクには注意が必要です。

純金積立・プラチナ積立

毎月一定額を積み立てる方法で、価格変動リスクを平準化できます。

少額から始められるため、投資初心者にも適しています。楽天証券やSBI証券などのネット証券で利用できます。

ETF(上場投資信託)

証券取引所に上場しているプラチナ価格連動型のETFを購入する方法です。

株式と同様に売買できるため、流動性が高く、手数料も比較的低く抑えられます。

先物取引

レバレッジを効かせた取引が可能ですが、リスクも大きくなります。

相場の知識と経験が豊富な投資家向けの方法です。

プラチナ投資のリスクと注意点

価格変動リスク

プラチナは金と比べて市場規模が小さく、価格変動が大きい傾向があります。

短期的には大きく上下する可能性があるため、長期的な視点での投資が推奨されます。

景気敏感性

工業用途の需要が大きいため、世界経済の減速時には価格が下落しやすい特性があります。

分散投資の一環として位置づけることが重要です。

供給リスク

産出国が限られているため、産出国の政情不安や労働問題、鉱山事故などが供給に影響を与え、価格の急変動につながる可能性があります。

為替リスク

国内でプラチナに投資する場合、ドル円の為替変動が実質的なリターンに影響します。

円高局面では、プラチナ価格が上昇しても円建てでは利益が目減りする可能性があります。

2026年のプラチナ市場における注目ポイント

水素社会への移行進展度

各国政府の脱炭素政策の進展、燃料電池車の普及状況、水素インフラの整備状況が、中長期的なプラチナ需要を左右します。

米国の金融政策

米国の労働市場データの強化と連邦準備制度が利下げを遅らせるとの期待が金利とドルを支え、貴金属への投資需要を抑制し、プラチナへの流入を制限しています。

FRBの政策転換が価格に大きく影響する可能性があります。

南アフリカの供給状況

南アフリカでの断続的な混乱や電力制約が採掘出力を制限している一方で、地上在庫や安定したリサイクルの流れが物理的な供給への即時の影響を緩和し、急激な圧迫を防いでいます。供給側の動向には継続的な注意が必要です。

中国経済の動向

世界最大の自動車生産国であり、宝飾品需要も旺盛な中国の経済状況は、プラチナ需要に直接的な影響を与えます。

よくある疑問(FAQ)

Q1: プラチナは金より価値が高いのですか?

現在、プラチナは金よりも価格が低い状況です。しかし、希少性ではプラチナの方が高く、産出量は金の約10分の1とされています。かつてはプラチナの方が高価でしたが、2015年以降は金が上回っています。

Q2: プラチナの価値はなくなりますか?

10年後や20年後のプラチナ価格を予想することは難しいですが、需要がある限り価値がなくなるということはないと考えられます。工業用途、宝飾品、投資と多岐にわたる需要があり、特に水素社会の到来により新たな需要が期待されています。

Q3: 今すぐプラチナを売るべきですか?

価格が高値圏にある現在は売却の好機と言えますが、最終的な判断はご自身の状況や投資目的によります。すぐに資金が必要な場合や、使わないプラチナ製品を保有している場合は売却を検討する価値があります。一方、長期的な価格上昇を期待する場合は保有継続も選択肢です。

Q4: プラチナ投資は初心者でもできますか?

はい、可能です。プラチナ積立やETFなら少額から始められ、リスクを抑えながら投資できます。ただし、価格変動リスクを理解し、余裕資金で行うことが重要です。

Q5: プラチナと金、どちらに投資すべきですか?

それぞれ異なる特性があります。金は安定性が高く、プラチナは成長性と価格変動性が高い傾向があります。分散投資の観点から、両方に投資することも一つの方法です。

まとめ:プラチナ価格の今後の展望

2026年のプラチナ市場は、以下のような展望が描けます。

  1. 短期的には高値圏での推移が継続:供給不足と底堅い需要により、急落リスクは低いと考えられます
  2. 中長期的には上昇トレンドの可能性:水素社会の到来、環境規制の強化、供給制約の継続により、緩やかな上昇が期待されます
  3. ただしリスクには注意:米国の金融政策、世界経済の動向、地政学的リスクなど、下落要因も存在します
  4. 金との価格差に注目:割安感が今後是正される可能性があり、投資妙味があると言えます

プラチナは金と並ぶ貴重な資産であり、適切なタイミングでの投資や売却により、資産形成の一助となる可能性があります。

市場動向を注視しながら、ご自身の投資目的やリスク許容度に応じた判断を行いましょう。

プラチナ製品の売却や投資を検討されている方は、信頼できる専門店や証券会社に相談することをお勧めします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました