銀投資信託おすすめガイド|初心者でも始められる選び方と注目銘柄

投資

はじめに:なぜ今、銀投資が注目されるのか

近年、金価格が過去最高値を更新する中、投資家の間で「次は銀の時代」という期待が高まっています。

2025年に入り、銀価格は1トロイオンスあたり30ドル前後で推移しており、過去5年間で約70%も上昇しています。

銀投資は金と比べて少額から始められることに加え、工業需要の拡大や供給不足といった構造的な要因により、将来的な価格上昇が期待されています。

本記事では、銀投資の中でも特に手軽に始められる「投資信託・ETF」について、おすすめ銘柄や選び方を詳しく解説します。

銀投資の魅力と将来性

産業用需要の拡大

銀は導電性、反射性、抗菌性に優れた金属として、半導体や太陽光パネル、医療器具など幅広い工業製品に使用されています。

特に再生可能エネルギーへの世界的な移行が進む中、太陽光パネルの製造に大量の銀が必要とされており、今後も需要の増加が見込まれています。

深刻な供給不足

2025年の世界の銀不足量は1.876億オンスと推計されており、これは年間採掘量の約2割に相当します。

既存の銀鉱山からの産出量が減少している一方で、新たな鉱山開発には時間とコストがかかるため、供給不足は今後も続く見通しです。

金銀比価から見た割安感

2025年6月現在、金銀比価(1オンスの金で何オンスの銀が買えるか)は93付近で推移しており、これは歴史的に見ても高い水準です。

つまり、金に対して銀が割安な状態にあるため、今後の価格上昇が期待されています。

銀投資信託(ETF)とは

銀ETFは、銀の価格に連動するよう運用されている上場投資信託です。

現物の銀を直接購入するよりも手軽で、証券口座があれば株式と同じように取引できます。

投資信託・ETFのメリット

少額から投資可能
銀のインゴット(地金)を購入するには高額な資金が必要ですが、ETFなら数万円から投資を始められます。

保管の手間がかからない
現物の銀を購入すると自宅での保管や盗難リスクを考える必要がありますが、ETFならそうした心配は不要です。

流動性が高い
証券取引所で売買できるため、必要なときにすぐに現金化できます。

分散投資に最適
ポートフォリオに組み入れることで、株式や債券とは異なる値動きをする資産として、リスク分散効果が期待できます。

投資信託・ETFのデメリット

信託報酬がかかる
運用会社に支払う手数料(年率0.49~0.55%程度)が発生します。

価格変動リスク
銀は金よりも価格変動が大きいため、短期的に大きく値下がりする可能性もあります。

インカムゲインがない
配当や利息のような定期的な収入は得られず、利益は売買差益のみです。

おすすめの銀投資信託・ETF銘柄

国内ETF

【1542】純銀上場信託(現物国内保管型)

三菱UFJ信託銀行が運用する「銀の果実」シリーズの一つで、大阪取引所の先物価格をベースに算出された銀地金100グラムあたりの理論価格との連動を目指します。

  • 信託報酬: 0.55%(国内銀ETFで最も高い)
  • 過去5年平均リターン: 年率19.25%(2025年1月時点、円ベース)
  • 新NISA: 成長投資枠で利用可能
  • 最低投資額: 約13,000円~
  • 特徴: 一定口数以上(約7,000万円相当)で現物の銀地金に交換可能

新NISAの成長投資枠が利用できるため、税制優遇を受けながら銀投資ができる点が大きなメリットです。

楽天証券・SBI証券・マネックス証券などでは、国内ETFの売買手数料が無料になります。

【1673】WisdomTree 銀上場投資信託

ウィズダムツリーの関連会社が運用し、ロンドン地金市場協会(LBMA)の銀価格に連動することを目指す国内ETFです。

  • 信託報酬: 0.49%
  • 過去5年平均リターン: 年率19.45%(2025年1月時点、円ベース)
  • 新NISA: 対象外
  • 最低投資額: 約44,000円(10口単位)
  • 特徴: 【1542】より信託報酬が低いが、取引量は少なめ

リターン面では【1542】とほぼ同等ですが、流動性の低さから短期トレードには不向きです。長期保有を前提とする投資家に適しています。

【1676】WisdomTree貴金属バスケット上場投資信託

銀だけでなく、金・プラチナ・パラジウムの4つの貴金属に分散投資できるETFです。

  • 信託報酬: 0.60%
  • 過去5年平均リターン: 年率11.83%(2025年1月時点、円ベース)
  • 新NISA: 対象外
  • 構成比率: 金61.26%、銀21.26%、パラジウム11.45%、プラチナ6.03%

純粋な銀ETFよりリターンは控えめですが、貴金属全体に分散投資したい方に向いています。

海外ETF

【SLV】iシェアーズ・シルバー・トラスト

世界最大級の銀ETFで、現物の銀を保有することで銀価格に連動します。

  • 信託報酬: 0.50%
  • 過去5年平均リターン: 年率10.41%(2025年1月時点、米ドルベース)
  • 新NISA: 成長投資枠で利用可能
  • 特徴: 世界中で取引され、流動性が極めて高い

米ドルベースのリターンは国内ETFより低く見えますが、これは円安の影響を受けないためです。

売買スプレッドが狭く、大口の取引でも価格への影響が限定的という利点があります。

【SIL】グローバルX 銀ビジネスETF

銀価格ではなく、銀鉱山企業の株式に投資するETFです。

  • 構成銘柄: Wheaton Precious Metals、Pan American Silver、Fresnilloなど約30社
  • 特徴: 銀価格の上昇時には、鉱山企業の株価がより大きく上昇する可能性がある

銀価格そのものではなく、銀関連企業の成長に投資したい方に適しています。

ただし、企業固有のリスクもあるため、純粋な銀価格連動ETFよりリスクは高めです。

銀投資信託の選び方

投資目的に合わせて選ぶ

新NISAを活用したい方
→【1542】純銀上場信託または【SLV】iシェアーズ・シルバー・トラスト

信託報酬を抑えたい方
→【1673】WisdomTree 銀上場投資信託

貴金属全体に分散投資したい方
→【1676】WisdomTree貴金属バスケット上場投資信託

銀関連企業の成長性に期待する方
→【SIL】グローバルX 銀ビジネスETF

流動性をチェックする

取引量が少ないETFは、売買時にスプレッド(売値と買値の差)が広がりやすく、希望する価格で取引できない可能性があります。

短期的な売買を考えている場合は、取引量の多い【1542】や【SLV】を選ぶのがおすすめです。

コストを比較する

信託報酬は毎年かかるコストなので、長期保有する場合は特に重要です。

ただし、信託報酬が低くても流動性が低ければ、売買時のコストが高くなる可能性があるため、総合的に判断しましょう。

銀投資のリスクと注意点

価格変動が大きい

銀は金よりも市場規模が小さいため、価格変動が激しい傾向にあります。

1979~1980年の「ハント事件」では、銀価格が9ドルから50ドルへと高騰した後、10ドル台まで暴落した歴史もあります。

景気の影響を受けやすい

銀は工業用素材としての需要が高いため、景気後退時には価格が下落しやすい特性があります。

金のような「安全資産」としての側面は限定的です。

産出国の情勢に左右される

主な産出国はメキシコ、中国、ペルーなどで、これらの国の政治・経済に変動が起こった場合、銀価格に大きな影響を与える可能性があります。

インカムゲインが得られない

株式の配当金や債券の利息のような定期的な収入は得られないため、利益は売買差益のみに依存します。

銀投資の始め方

ステップ1:証券口座を開設する

銀ETFを購入するには証券口座が必要です。

楽天証券、SBI証券、マネックス証券などのネット証券がおすすめです。

これらの証券会社では、国内ETFの売買手数料が無料になるサービスを提供しています。

ステップ2:NISA口座を検討する

税制優遇を受けられる新NISA口座の開設も検討しましょう。

【1542】や【SLV】は成長投資枠で購入可能です。

ステップ3:投資金額を決める

無理のない範囲で投資額を決めましょう。

生活費の3~6カ月分を現金で確保した上で、手取りの2割程度を投資に回すのが一般的な目安です。

ステップ4:購入する

証券会社のサイトやアプリから、選んだETFを購入します。

少額から始めて、徐々に買い増していく「積立投資」もおすすめです。

長期投資のポイント

ドルコスト平均法を活用する

一度に大きな金額を投資するのではなく、毎月一定額ずつ購入することで、価格変動リスクを抑えられます。

高値の時には少なく、安値の時には多く購入でき、購入単価を平準化できます。

分散投資を心がける

銀ETFだけに集中投資するのではなく、株式や債券、他の資産クラスと組み合わせてポートフォリオを構成しましょう。

資産全体の5~10%程度を目安に配分するのが一般的です。

長期的な視点で保有する

銀価格は短期的に大きく変動しますが、長期的には産業需要の増加や供給不足により上昇が期待されています。

短期的な値動きに一喜一憂せず、5年以上の長期保有を前提に投資しましょう。

まとめ

銀投資信託(ETF)は、少額から始められ、保管の手間もかからない魅力的な投資手段です。

太陽光発電や半導体などの産業需要の拡大、供給不足といった構造的要因により、長期的な価格上昇が期待されています。

新NISAの成長投資枠で購入できる【1542】純銀上場信託や【SLV】iシェアーズ・シルバー・トラストは、税制優遇を受けながら銀投資ができるため、特におすすめです。

ただし、銀は価格変動が大きく、景気の影響を受けやすいという特性もあります。

リスクを十分に理解した上で、ポートフォリオの一部として適切に組み入れることが重要です。

まずは少額から始めて、長期的な視点で資産形成を目指しましょう。

投資において最も大切なのは、継続することと学び続けることです。

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