アクセサリーや結婚指輪を選ぶ際、プラチナとシルバーの違いがよくわからないという方は多いのではないでしょうか。
どちらも美しい銀色の輝きを持つ貴金属ですが、実は価格や性質、お手入れ方法に大きな違いがあります。
この記事では、プラチナとシルバーの違いを7つの観点から詳しく解説し、あなたに最適な選択をサポートします。
プラチナとシルバーの基本的な違い
見た目と輝きの違い
プラチナは白い輝きが特徴的で、純度の高いものほど黒っぽく控えめな輝きを放ち、落ち着いた上品さが魅力です。
一方、シルバーは可視光線の反射度が98%と高く、白っぽい明るい輝きが魅力となっています。
プラチナはややグレーがかった色味で、上品で落ち着いた印象を与えます。
そのため結婚指輪や婚約指輪など、フォーマルなシーンで好まれる傾向があります。
対してシルバーは、明るくクールな印象で、カジュアルなファッションにもマッチしやすい特徴があります。
価格と希少性の大きな違い
プラチナとシルバーの最も大きな違いは、その価格差です。
2022年12月時点では、プラチナが4800円台で取引されているのに対し、銀は100円程度と、約50倍もの価格差があります。
この価格差の理由は希少性にあります。
プラチナは1トンの原鉱石からわずか3g程度しか採取ができず、地金になるまでの期間もゴールドが約1週間なのに対し、プラチナは約8週間もの期間を要します。一方、シルバーは比較的産出量が多く、市場に多く流通しているため手頃な価格で購入できます。
物理的特性の違い
重量と比重の違い
プラチナの比重が約20であるのに対して、シルバーの比重は約10です。
つまり、同じ大きさ・サイズのジュエリーであっても、プラチナはシルバーの約2倍の重さがあります。
実際に手に取ると、プラチナはずっしりとした重厚感があり、高級感を感じられます。
シルバーは軽量で着け心地が軽やかなため、長時間着用しても疲れにくいという利点があります。
強度と耐久性の違い
プラチナは変色や変質しにくい金属で、破損しにくいという安心感から、ダイヤモンドなどの宝石の土台として多く使用されます。
プラチナには粘性があるため、加工しても折れにくいという特徴があります。
一方、シルバーは柔らかい金属で、純度が高ければ高いほど強度が弱まるという特徴があり、ジュエリーに加工される際は、銅などの金属を混ぜて硬度を上げて加工されます。シルバーはプラチナよりも傷がつきやすいため、日常使いには注意が必要です。
変色と経年変化の違い
プラチナの耐久性
プラチナは、耐蝕性のある金属のため水や汗がついても変色する可能性が低く、劣化しづらいという特徴があります。
酸やアルカリにも強く、日常生活で着用していても経年変化をほとんど感じることはありません。
ただし、割金に銀や銅が使用されている低純度のプラチナの場合は、汗や皮脂の成分と化学反応を起こして変色する可能性があるため注意が必要です。
シルバーの変色しやすさ
シルバーは適切なお手入れをしないと、皮膚や汗に含まれる硫黄と化学反応を起こし、黒ずみが発生してしまいます。
とくに温泉やプールにシルバーアクセサリーを着けたまま入ってしまうと、変色しやすいため注意が必要です。
シルバーの変色は「硫化」という化学反応によるもので、空気中の硫化水素や汗、皮脂などに反応して表面が黒ずんでいきます。
温泉の硫黄成分と反応すると真っ黒になってしまうこともあります。
プラチナとシルバーの用途の違い
プラチナの主な用途
プラチナはジュエリー以外にも、工業用として高い需要があります。
プラチナは自動車の排ガス浄化装置(触媒)などに使われることが多く、環境規制や自動車産業の動向と密接に関わっています。
そのため、自動車産業の動向によって価格が変動しやすい特徴があります。
ジュエリーとしては、結婚指輪や婚約指輪、高級時計などに多く使用されています。
その変色しにくさと希少性から、一生ものの記念品として選ばれることが多いです。
シルバーの主な用途
シルバーは、電気・電子部品、太陽光パネル、接点・半導体、写真材料、電気回路材料など多方面で使われます。
工業用途比率が非常に高く、工業需要の変動に価格が敏感になります。
ジュエリーとしては、カジュアルなネックレスやリング、ピアスなど幅広いデザインのアクセサリーに使用されています。
加工しやすい性質から、デザインの自由度が高く、手頃な価格で多様なデザインを楽しめる点が魅力です。
純度表記の違い
プラチナの純度表記
プラチナは千分率で表記され、Pt999、Pt950、Pt900、Pt850などと表示されます。
日本国内においては純度85%(Pt850)以上でなければ、プラチナジュエリーとは認められていません。
ですが、国際基準では純度95%(Pt950)以上しかプラチナジュエリーとして認められておらず、海外のハイブランドでPt950が主流なのは、これが主な理由となります。
シルバーの純度表記
シルバーの純度表記も千分率で示され、最も一般的なのがSv925(92.5%)です。
銀は金やプラチナに比べても、格段に柔らかい素材のため、アクセサリーでSV1000というのは滅多に見かけません。
代わりに一般的なのがSV925(92.5%)です。残りの7.5%は通常、強度を高めるために銅が混ぜられています。
お手入れ方法の違い
プラチナのお手入れ方法
プラチナ素材の製品の日々のお手入れは、使い終わったあと柔らかい布で表面の汚れを拭き取るだけです。
耐蝕性が強いため、基本的なお手入れは非常にシンプルです。
汚れが気になる場合は、週1回から月1回程度、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて汚れを落とします。
柔らかいブラシや筆で刻印部分などの汚れをかき出し、水でよくすすいでから柔らかい布で水気を拭き取り、自然乾燥させれば完了です。
シルバーのお手入れ方法
シルバーはプラチナと違い、変色が起きやすい性質があるため、日頃からしっかりとしたお手入れが必要です。
使い終えたあとは、必ず柔らかい布で皮脂や汗を拭き取り、汚れを落としましょう。
黒ずんでしまった場合は、シルバー専用のクロスやクリーナーを使用します。
化学反応を使ってきれいにする方法もあり、耐熱容器にアルミホイルを敷いて、その上にシルバージュエリーを置き、重曹1・熱湯3の割合でかけてしばらく浸け置きをして、黒ずみがとれてきたらきれいに洗い流します。
長期間使わない場合は、酸化による黒ずみを防ぐため、小さなビニール袋に入れて空気を抜いて密閉保管することをおすすめします。
プラチナがおすすめな人
プラチナジュエリーは以下のような方におすすめです。
- 結婚指輪や婚約指輪を探している方:変色しにくく、一生ものとして使える
- 上品で落ち着いた印象を求める方:控えめな輝きが高級感を演出
- メンテナンスの手間を最小限にしたい方:日常的なお手入れが簡単
- 宝石付きのジュエリーを求める方:ダイヤモンドなどの宝石の台座に最適
- 資産価値を重視する方:希少性が高く、将来的な価値も期待できる
シルバーがおすすめな人
シルバージュエリーは以下のような方におすすめです。
- 手頃な価格でジュエリーを楽しみたい方:プラチナの数十分の一の価格で購入可能
- 多様なデザインを楽しみたい方:加工しやすいため、デザインの幅が広い
- カジュアルなファッションに合わせたい方:明るい輝きが日常使いに最適
- 軽い着け心地を好む方:プラチナの半分の重さで疲れにくい
- 複数のアクセサリーを持ちたい方:手頃な価格で気分によって使い分けられる
- お手入れを楽しめる方:磨くことで輝きを取り戻す楽しみがある
まとめ:あなたに合った選択を
プラチナとシルバーは、どちらも美しい銀色の輝きを持つ貴金属ですが、価格、重量、耐久性、変色のしやすさなど、多くの点で大きく異なります。
プラチナは希少性が高く、変色しにくい特性から、結婚指輪などの特別なジュエリーや一生もののアイテムとして最適です。
一方、シルバーは手頃な価格と豊富なデザインで、日常的に気軽に楽しめるアクセサリーとして人気があります。
どちらを選ぶかは、用途や予算、お手入れの手間、求める印象などによって異なります。
この記事で紹介した違いを参考に、あなたのライフスタイルや好みに合った素材を選んで、素敵なジュエリーライフを楽しんでください。
それぞれの特性を理解し、適切なお手入れをすることで、プラチナもシルバーも長く美しい輝きを保つことができます。
大切なジュエリーを末永く愛用するために、ぜひこの記事の情報を活用してください。


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