父親が逮捕された際は流れを把握しておく事

生活の知恵

父親逮捕されたという連絡を実家から連絡があった場合、家族への影響として、警察から職場や学校に連絡が行くのか?

また、弁護士に頼んだ方が良いのか?

そもそも、逮捕されてからの流れが分からないので知りたいという人のために解説します。

私の父親が公務執行妨害で逮捕されていた

母親から電話がありました。母親の説明では詳細が分からず、仕方なく警察、検察に私から直接電話した事があります。

検察の段階で、公務執行妨害で逮捕されたという事を教えて頂きました。

姉は弁護士に頼んだ方が良いんじゃないか?って言っていましたが、父親の性格上、頼まない方が良いと言って断った事があります。

逮捕された後の流れを把握しよう

先ず身内から逮捕者が出てくると、驚きますよね。お前は何をしでかしたんだって。

1回経験すれば分かるのですが、先ずは逮捕された後の流れが以下の通りです。

  1. 警察の取り調べ
  2. 検察の取り調べ
  3. 裁判(刑事事件)

簡単に言ったら、この3つしかありません。

詳細を説明します。

警察の取り調べ|逮捕、写真、指紋採取

警察の取り調べは、48時間(2日間分)しかありません。

この間に、被疑者(私の父親)の写真や指紋採取がされます。

確か、母親が言うには、写真がないかどうかで実家に警察が来たって言っていました。

警察の取り調べ|面会

警察の取り調べ中は、弁護士以外は面会ができません。

ですので、何で逮捕されたのか分からないので、身内にとっては不安になります。

警察の48時間が終われば、平日のみ15分間だけの面会ができます。

その際、面会する者は携帯を警察に預ける事になります。

食事、入浴、洗濯、髭剃りについて

逮捕されると、警察署の中にある留置所と呼ばれる場所に閉じ込められます。

留置所は、複数人で1部屋になっています。

食事は無料で提供されて、所持金があれば、歯ブラシや歯磨き粉を買わされるらしいです。金額で1,500円位だったと思います。

入浴は5日に1回だけ、洗濯は7日に1回しかできません。

髭剃りは、運動と呼ばれる時間帯のみ共用の電気シェーバーが使えます。使えるって言っても、切れ味が悪かったり、不衛生でもあります。

検察の取り調べ|勾留通知書

警察の取り調べが終わると、被疑者の住所に検察から郵便物が届きます。

表題と担当者を確認して下さい。問い合わせする際に必要となる部分だからです。

私の父親の場合は、表題が勾留通知書でした。内容は公務執行妨害と書かれていたそうです。

それで、表題と担当者の名前を母親から電話で教えてもらって、検察に「何があったのか教えて頂きたく電話しました。」と言って電話した事があります。

検察の取り調べ期間

逮捕された人の本を読んでみると、検察を怒らせるなと書かれています。

検察の取り調べは、基本10日間です。勾留通知書の日付からカウントします。

ただ、事件の全容等が解明できない場合は、延長されます。

この時、被疑者(私の父親)は「いつ(留置所から)出れるかが分からない。」と不安になります。

延長は10日間です。

だから最長で20日間と言われるのは、延長があった場合だからです。

裁判(刑事事件)

検察の取り調べが終わると、検察によって、不起訴か起訴するのかが決まります。

ちなみに私の父親は、不起訴処分でした。

裁判は起訴から40日間後に1回目の審理が行われ、その後に更に10日間後に2回目の審理が行われます。

この2回の審理を行われて判決が下されるのですが、起訴から軽く2~3か月は要します。

弁護士に頼んだ方が良いのか?

結論から言うと、お金がある場合と、逮捕された内容によると思います。私の父親の場合は、頼みませんでしたけどね。

弁護士費用は最低でも30万円以上はしますので、財産が一気になくなります。

逮捕された内容というのは、えん罪ではないかなと疑われる犯罪です。例えば、電車内で痴漢とかですね。

家族への影響は?

警察から、職場や学校に連絡が行く事はありません。

サラリーマンの場合は、無断欠勤が続くので、逆に会社から電話があると思います。

私の父親は、70歳を越えててプー太郎だったので、気にする事はありませんでした。

また、ニュースで取り上げられた場合は、実名が出る事がありますので、近所等にバレます。

ちなみに、私の同級生が詐欺罪で逮捕された時は、実名報道されて、私の同級生のグループライン等で一時期騒がれました。

刑事事件の判決の実情

私が法学部法律学科に在籍していた頃から言われていました。

かれこれ30年近くですかね。今でもそうなのですが、刑務所の過密状態が問題化されているんですね。

1つの部屋が過密状態になっているのです。半数がヤクザですので、裁判官は更生ができないかも知れない。ヤクザによる悪風を受けるかも知れないと考えているのです。

そのため、実刑判決を受けても、初犯なら執行猶予が付くのが多いです。

刑務所の過密状態は緩和されつつあるって言う人がいるかも知れませんが、30年近くも執行猶予付きの判決を下し続けているからです。

こういう事をブログに書くと、法曹界から怒りの言葉が来そうで怖いですけど。

前科について

裁判まで行ってしまうと、日本の場合、無罪判決は考えにくいので、前科(過去に犯罪を犯したという履歴)が付いてしまします。

前科になって不利益を被(こうむ)るのは、国家資格の取得の際です。

一般企業の場合は、大企業以外バレません。

まとめ

父親が逮捕されたら、検察からの書類が届くまで辛抱しましょう。

父親がサラリーマンの場合は、1か月近く留置所に閉じ込められてしまうので、会社にどう連絡しようか面会ができるまで誤魔化しましょう。

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